2019

2019年、お世話になりました。

どんな年だったか?と聞かれたら、ヒョウリくん頑張ってたよ、と。

 

今年は、アウトプットが多い1年だった。

2019は、たくさんの打席に立たせてもらい、自分なりにベストを考え、スイングした。

 

オワリカラのアルバム「PAVILION」のリリースがあって、

楽曲制作させてもらっている開歌-かいか-、D’yerMak’erも次々デビューして、

スクランブルガム、舞台「肉体改造クラブ 女子高生版」、映画「嵐電」、エレクトリックリボンと音楽で関わらせてもらった。

こんな音楽を世界に響かせたいと思ってたものを、アウトプットできた1年だった。

 

もう一つ特筆しないといけないのは、今年始まった円谷プロダクションとの仕事。

「TSUBURAYA GALAXY」での連載、大人のウルフェス、ツブコンへの出演、塚越会長との対談など、ただ「ウルトラマン好き」から始まったストーリーが凄いところにたどり着いて、貴重な経験ができた。

特撮の楽しさを、ファン目線とマニア目線とクリエイター目線が混ざり合った「ヒョウリ目線」で伝えることを第一に考えた。

 

夏以降は、オワリカラや、ソロでの活動が少なくなってしまった。

これは、気持ちの問題というより、大人が集まる現実的なスケジュールや生活の問題が大きい。

でも先日、オワリカラで集まった時に、「どんなペースでも、やっていこう」と4人で意思確認をできた。

来年、オワリカラはライブバンドになりたいし、ソロでは音源を残したい。

 

ちなみに、これは1年間、ライブが減ってわかったことだが、歌ってないと体調や精神を害するということがわかった。

シンプルに。

自分の人生っていうのは、歌うこと、演奏することも合わせて一つのサイクルを成してるんだなー、と理解できたのも、今年の成果。

 

そのすべてが、昨年までやってきたことから繋がったことだった。

今年やったことは、来年に繋がるんだと思う。

 

開歌やデジャメのメンバーの頑張りや成長に、僕自身も刺激をもらった。

開歌-かいか-は、はっきりと国民的なグループのビジョンを持っているし、彼女たちにはそのポテンシャルがあると思う。

D'yerMak'erは、彼女たちのパンク感、ロック感が伝わったら、大きなフロアを揺らせる存在に出来ると思ってる。来年はバンドセットもオワリカラのメンバーで担当する。

来年はオケミスもあるし。

作詞作曲家としても、さらに良い仕事が出来る年にしたいし、フルスイングの果てにヒットが出したい。

 

2019年、ありがとうございました。

どんな年だったか?と聞かれたら、ヒョウリくん頑張ってたよ、

でも、ここからだよね、と答える。

TOP(プロフィール)

ここは、オワリカラ・タカハシヒョウリのブログです。

 

 

 

 

 

 

 

ご連絡のメールは owarikara@hotmail.co.jp まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連載

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『タカハシヒョウリ おタク男子の処方箋』連載中→arWEB

 

 

 

 

 

 

 

 

円谷プロ公式メディア『TSUBURAYA GALAXY』連載中→TSUBURAYA GALAXY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オワリカラ・タカハシヒョウリのサブカル風来坊!!』連載中→SPICE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『サイケデリックな偏愛文化探訪記!』全9回→日刊サイゾー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『火星から来た漫読家』全30回→Skream!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タカハシヒョウリ

 

 

 

 

音楽家・文筆家・オタク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロックバンド「オワリカラ」のボーカル・ギターとして現出。

 

 

 

 

2010年、1stアルバムリリース。

 

 

 

 

以降5枚のアルバムをリリースし、各フェスへの出演や、二度のカナダツアー、イギリスのロックバンド・Kula Shakerの来日サポートなど活動。

 

 

 

 

また、アイドルグループ「開歌-かいか-」全曲作詞作曲「D'yerMak'er?」全曲作詞作曲などの楽曲提供、大槻ケンヂ氏(筋肉少女帯)やあがた森魚氏などとのアルバム制作、ソロミュージシャンなど、様々なスタイルで活動中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、自身の「特撮愛」が高じて、特撮音楽をバンドサウンドで表現するロックバンド「科楽特奏隊」を仲間たちと結成。特撮作品への音楽提供、円谷プロダクション公認アルバムをリリースし本物のウルトラセブンとの共演、『おはスタ(テレビ東京)』に出演などの活動も行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、様々なカルチャーへの偏愛から、『SPICE』『日刊サイゾー』『特撮秘宝』などのカルチャー系媒体への連載やコラム寄稿、『after6junction(TBSラジオ)』『高橋みなみのこれからどうする?(J-WAVE)』『シン・ゴジラ特番(abema!TV)』『タカハシヒョウリのサブカル別れ道(JFN-PARK)』などの番組への出演、さらに2018年からは女性向けファッション誌『ar』WEB、2019年からは円谷プロダクション公式メディアでの連載や「ウルトラマンフェスティバル」への出演など、独自の活動を続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや、自分でもよくわからない今日この頃。

 

 


noteはじめました。そしてJUGEMは。

noteをはじめました。

良かったらブックマークしてください。

note:タカハシヒョウリ

 

 

このブログを始めて10年以上経ちます。

なんとなく見た目がシンプルなのでJUGEMにして、特に理由なく使い続けてきたのだけど、

いざnoteを使ってみたら、すごく機能的で書きやすい。

あれ、もしかしてJUGEMって化石?っていう感じで。

 

noteは、見出しは自動で目次になるし、URL貼れば自動で埋め込みになるし、下書きも自動で保存されるし、「長文を書くのに適している」という印象で、音楽制作ノートやコラム的な物はnoteに書いたら捗るんじゃないかと思ってます。

フォローしたり、サポートしてもらったり、有料記事にしたりも出来るみたいだし。

 

じゃあ、ここどうするのかと言うと、むしろここには雑文書き散らかそうかなーと思ってます。

そんな最新の機能使ってまで書くようなものでもない、日記みたいなものとか、

ずっと使い慣れた秘密のノートに書きなぐるような感じで。

 

文章を読んでもらう楽しさを、教えてくれたのはこのブログ。

ブログ好きです、と言ってもらえることは、とても嬉しかった。

むちゃくちゃ嫌なことがあっても、ブログに書いて笑い飛ばしたら、結構気が晴れたりもした。

そのうちにオワリカラの活動に沿って、音楽系の媒体でコラムの連載もいくつかやった。

音楽業界では、「バンドマンのコラムは、バンドの宣伝のため」というのが普通で、最初はほとんど原稿料が無いことが多かった。

それが普通だと思っていたし、好きな文章を書けて、それがバンド活動の足しになるなら別に良かった。

でも数年前から違った切り口の依頼が来るようになって、今は文章を書いてちょっとしたまとまったお金をもらうようになった。

それも、ここに書いたシン・ゴジラのレビューや、デヴィッド・ボウイの追悼文を読んだ編集者さんから声がかかったのが最初だった。

このブログは、意外と僕の人生の大きな比重を占めてるんだな、と思う。

 

僕にとっては、音楽を作ることと、文章を書くことは、同じ表現の中にある。

自分の中の「リズム」でアウトプットするから、自分にとってはその「リズム」の部分が大事なんだと思う。

音楽も、文章も、対談でしゃべることだって、「リズム」だと思ってるから、自分の中では同じ表現なんだと捉えている。

そういう感覚も、このブログでわかったことだ。

 

ひとまず、ここを読んでくれてる&くれてたみんな、ありがとうございました。

 

今後も、たまに覗いてみてください。

更新はtwitterなどでもおしらせします。

 

タカハシヒョウリ


特撮の秋2019



「社長に聞く!メディア初インタビュー」から1年、
円谷プロダクション・塚越会長との再対談が実現しました。
ぜひ。
http://spice.eplus.jp/articles/261374

内容的に「攻めてる!」という反響が凄かったけど、攻めを受けれる塚越さん&円谷プロの懐が広く、甘えさせてもらった形だと思います。
感謝です。

さーて、今年の特撮の秋は、濃密だったよ。
ちょっとまとめとこうか、せっかくだし。


濱田龍臣さんファンイベント出演
突如、『ウルトラマンジード』濱田龍臣くんのイベントでトークすることに。
ちょうどオファーの直前までジード見てたんだ。
龍臣くんは本物のガチでした。
イベントレポート(GALAXY会員限定)
https://galaxy.m-78.jp/srl_8-2.html


ちなみに僕、年齢的にはウルトラマンゼロに変身するレイトさんに近いので、ゼロさんと並べて密かに嬉しかったです。
ネットで見つけたこの写真、保存したもんね。



「ゴジラ・フェス2019」レポート
まじラッキーが重なって、ハリウッドゴジラを演じたTJストーム氏や、初代ゴジラ主演・宝田明さんにお会いできました。
ストーム氏に、ゴジラ法被をプレゼントした!
『BANGER!!!』
https://www.banger.jp/movie/21258/




「かいじゅうのすみか」コラム&レポート
技術面のリーダーを務めたパナソニック安藤さんに取材。
コラムは、無料部分にギュッとしました。
『TSUBURAYA・GALAXY』
https://galaxy.m-78.jp/srl_8-5.html




そして、12月14日「ツブコン」内「ウルトラマン」イベント出演があります。
豪華な出演者の中に、ただのファンが1人混じってしまいました。恐縮。
『ウルトラマン』第1話の未公開カットが上映されるそうで、ちょっと何言ってるかわからないです。楽しみ。
歴史の証人になれる、4000円で。

そんな、ただのファンの、不思議な人生なのであった。
つづく

制作ノート『歌の咲く島/セミロング』開歌-かいか-

7月にリリースされた6人組グループ「開歌-かいか-」のデビューシングル『歌の咲く島/セミロング』を作詞作曲いたしました。

制作ノート書こう書こうと思いながらアホほど遅延してしまいましたが、これはその楽曲制作ノートで、発売時にOTOTOYに寄稿した物の加筆版です。

いつもどおり、ここにあることがすべてではないので、私家版ライナーノーツとしてゆるく読んでね

 

 

新しいアイドルグループが生まれるので曲を書いて欲しいという依頼をもらったのが、昨年2018年。

オーディションから関わらせてもらったそのグループは、6人の歌声を見つけて「開歌-かいか-」というグループになった。

オーディションでは、「今すぐ、うまく歌えるかどうか」よりも「癖がついていないこと」「まっすぐ歌えること」を何よりも大事にした。

声の帯域は、高域に2人、中域に3人、さらに低域も歌える声が1人欲しかった。奇跡的にすべてが揃っていたのは運命指数が高かった!

 

僕の持論として、デビュー曲では、テーマ性を示してほしい。

漠然としたポップソングより、内外にビジョンを提示できるものが好ましいと思っている。

デビュー曲は、彼女たちの真っ直ぐな歌が折り重なって、新たな開花を予感させるような春の歌にしよう、と思った。

イントロはアカペラの3声合唱で、全てのパートが主役のように鮮やかにしたくて、「ハモリ」ではなく全部が「主旋律」のつもりで作った。

歌に登場するのは春の花だけにしたくて、ディレクター某氏と朝まで電話しながら春の花を片っ端から検討した。

花というのは、約束したように、春には春の、夏には夏の、その季節の花たちが咲いて時を知らせてくれる「時の使者」だ。

「アイドル」や「歌」というのも、そうだと思う。

春には春の、夏には夏の歌を歌い、人々の日々の中に季節を運んでくる。

誰かの春の思い出に、夏の記憶に、彼女たちの歌い踊る姿がある。

そうして花のように巡り、出会いと別れを繰り返していく。

それが音楽だし、それがアイドルだろうと思った。

(グループ名の由来にもなっている)

 

とある研究では、日本語で育った人は、虫の声や風の音を言語野(左脳)で解釈できるらしく、これは世界的に見ても超珍しいらしい。

「意味のない物」に「意味を見出せる」、ものすごく変わった言葉が日本語なのかもしれない。

ということは日本語の歌も洋楽のただの"コピー"にはならないはずで、そこにしか無い響きが出来るはずじゃないか?

そんなイメージをトラックでも表現してほしくて、サクライケンタさんにアレンジをお願いした。

とにかく音を減らして、その分一つ一つの音がヴィヴィッドな、最終的に完成したサクライさんのトラックは見事です。

サクライさんは僕の曲の足りないピースを天才的なアレンジで表現してくれる。

 

実は、もう一曲の『セミロング』の原型になる曲は『歌の咲く島』より前に作った。

開歌の曲を作るにあたって、僕の思う「ポップス」の魅力を詰め込んでみた習作的な意味合いだったけど、好評で2曲目として採用することになった経緯がある。

この曲では、編曲のサクライさんに加えて、鍵盤にカメダタク、ベースに宮田岳を迎えて、有機的な要素を入れてみた。

A~Bメロはそのままだが、デモでは実はこのあとに所謂「サビ」が付いていた。

「これ、ABメロがサビで良いのでは?」という方向転換があって、その部分は変形してCメロ(大サビ)になった。これは自分では思いつかない、最高のアレンジだったと思う。

こんな感じで、サクライさんやカメタクらとチームで曲を完成させていく過程は、マジックに満ちていた。

ちなみにこの曲、EQバランスをもっと良く出来る気がしていて、いつかアルバムに収録する日が来たらアルバムバージョンを作ってみたいと思っている。

 

2曲とも、どこか懐かしいようで、どこにも無い新しい歌になったと思う。

ぜひ、すべての世代の人たちに、季節の中で聴いてほしいです。

今はさらに3曲が発表されていて、現在6曲目の制作も進んでいます。

メンバーの歌の急成長に負けないように、曲も進化してます。その辺の話は、またいつか。


オワリカラ『PAVILION』制作ノート

オワリカラとしては3年ぶりの新作アルバムとなった『PAVILION』について、制作の過程を書き残しておきます。

まとめです。

ここにあることがすべてではないので、私家版ライナーノーツとして、オマケとして楽しんでね。

 

 

 

『PAVILION』は、初めて自分たちのレーベル(PAVILION)を立ち上げてのリリースということで、今まで以上にセルフプロデュースの側面が強くなった。

全部、自分たちと少ないスタッフで決めれるし、中身は全部自分たちで制作する。

ただ制約が無いのは、最大の制約なんて言いまして、時間がかかりました。

ここに至るまでの経緯を簡単に書くと、

前作『ついに秘密はあばかれた』はメジャー流通の徳間からリリースで、オワリカラの根幹の一つだった「70年代洋ロック」「サイケデリック」というエッセンスを今一度、楽しみ尽くしてやろうというアルバムだった。

ドアーズやピンクフロイド、ザ・バンド、デヴィッド・ボウイといった音楽を繰り返し聴いてきた体から、自然と湧いてくる音楽が『new music from big pink』になり、『世界灯(ワールドライト)』は、自分の中の『Rock’n Roll Suiside』になった。

メジャーの商業ベースに乗れるほど売れず、次のアルバムのリリースまで結果的に3年の時間が空くことになった。

その時点で次のアルバムはいつ作れるか予定も無かったので、シングルを作ってツアーをすることにした。

 

そんな中で『PAVILION』というアルバムの方向性を決定したのは、『ラブリー』という曲だった。

2017年に作ったこの曲で結実できたのが、ダンスミュージックであること、メロディックな歌謡フレーバー(井上陽水感)を持っている事に加えて、オワリカラ的な違和感があり、今まで以上に抑制された構築美も持っていること。

(細野晴臣さんがYMOの結成時に考えたという「頭クラクラ、みぞおちワクワク、下半身もやもや」に近いものだと思う。)

これらの配合のバランスが、いうなれば秘伝のスパイスの調合法発見!シェフもびっくり!って感じで、「ちょっと何かが違ってしまった世界線のポップミュージック」という感じでグッと来る曲が出来た。

歌詞も、すぐに書けた。ラブソングで。

 

ちなみにアルバムに収録されている「ラブリー NEW MIX」は何が違うのかと言うと、

たおやめオルケスタの岡村トモ子さんが吹いてくれている最高のフルートと、実はフレンズのえみそんが歌ってくれてる素敵なコーラスが大きくなってます。

両方持ってる人は聴き比べてみよう!

加藤マニ監督のMVでは、長井短さん(ご結婚おめでとうございます)がたまらない表情でダンスしてくれてます。

 

 

 

 

そんな秘伝のバランスにたどり着くためには、習作というと語弊があるが、プロトタイプが必要で、

それがシングル計画1枚目の『ベルトコンベアー』という曲で、歪まない、叫ばない、目立つソロもない中で、構築的なカタルシスの可能性を感じられた曲だった。

この曲で特に大きかったのは、エンジニアまきおくんと、全体の音像や各楽器の録り音などの、かなりの部分が掴めたこと。

ここで掴めたことは、以降オワリカラに限らず色んな音源で生きまくっている。生きすぎ。

『ベルコン』、普通にかんがえたらシングルで出せる曲じゃないかもしれない笑。

でも『ベルコン』でMVも含めて振り切ったことが、その後の『PAVILION』の制作に良い影響を与えたのは間違いないと思う。

MVに使用させていただいたベルトコンベアーを制作している会社の方がライブに来てくれるという、楽しい縁もあったし。

 

 

 

『baby please wake me up』は、自分の中では一番得意なタイプというか、日記のように書けるタイプの曲だけど、PAVILIONにはこのタイプの曲はこれしか入っていないね。
これはだいぶ昔からあった曲で、アルペジオのギターメロディが気に入っていて、そこから作っていった。
この曲のMVを撮ろうとなって、映画監督の水藤さんに依頼したら「富士山に登りましょう」と言われた。
え?富士山?
その1週間後には、僕は「劇団ハーベスト」の川畑光瑠さんと富士山に登っていた。
結論から言って、このMVは素晴らしいと思います。
世間的には話題になっていないMVだけど、時たまこのMVの素晴らしさを僕に説いてくる人がいる。
そういう人とはがっちり握手をする。
この曲と『ベルトコンベアー』の2曲が、時期的にも『ついに秘密はあばかれた』〜『PAVILON』の橋渡し的な曲になる。

 

 

 

 

そして前述の『ラブリー』で体感したムードを、より肉体的な方向性で追求したのが『誘惑されちゃう』という曲になった。

実はこの曲を作った時は、音源としてカッコよく勝負できる曲にしたいとしか考えてなかったので、ライブのことは想定していなくて、結果的にライブで盛り上がる曲になるとは思っていなかった。

オーソドックスなロックンロールの中に違和感を配合するバイブスが、かなりキャッチーに実現できた。

歌詞のリズム感も気に入っているし、とにかく録り音がかっこいい。

今となっては、ライブで演奏するのも楽しい、イケてる曲。

アルバム内で唯一気ままに、ギターソロを弾ける曲でもある。

次第にアルバムの姿は見えてきていた。

 

 

 

この頃には、アルバムのテーマを「PAVILION=博覧会の展示場」にすることも決まっていて、万博の資料も集め出し、もうノリノリで、勢いで『祭典』『オワリカラの塔』『PAVILION』が出来た。

 

 

 

『PAVILION』はかなり昔から原型があった曲なんだけど、ただぼんやりと美しいムードの曲になってしまいそうで、乗せるべき言葉が見つからなくてしばらく置いてあった。

アルバムを締めくくる「PAVILIONの閉会式の歌」というテーマと結びついて歌詞を書けて、たぶん曲にとって一番良い形にできたと思う。

歌詞に出てくる電光掲示板に「さようなら」の文字、というのは実際に1970年の大阪万博の閉会式であったらしいんだよね。

それを見た子供たちは、どう感じただろう。進歩と調和の未来か、限界を迎える不安か。

サビでは、「主旋律がオクターブの上下で交互に入れ替わる」というのをやっている。

1行目ではコーラスだったオクターブ下が、2行目では主旋律として出てきて、オクターブ上はそこではコーラスになっているというちょっと不思議な感じ。

ライブでは再現不可能だけど、閉会式を多くの人が眺めてるような雰囲気が出せた気がして、気にいっている。

昔から開会式より閉会式に興味がある子供だった。

 

 

 

『オワリカラの塔』は、「PAVILIONなら塔がいるだろ、当たり前だろ」という気持ちで作ったのだが、実はこの曲の制作には僕は関わってない。

僕は音源ではタンバリン叩いてるだけ(ちなみに猿でも叩ける)。

昔から思っていたのだけど、建築家というのは設計図は書くけど、基本的に現場で建築するのは大工さんたちだ。

ロック音楽では自作自演が多いが、では設計図だけ書いたらどうなるのかな、というコンセプト暴走型で「楽曲の設計図」だけを書いて、それをメンバーに「建築」してもらった。

上昇していくメロディ、次第に減っていくフレーズ、その回数が1回だけに達した時、それを人力で反転させて下降していくと、これが塔のような形になる。

そういうコンセプトだけ図にして送って、建ててもらった「オワリカラの塔」。

ちょうどアルバムの真ん中に、記念碑のようにそびえ立っている。

ちなみにジャケットの「PAVILION」にも絶対に塔を付けてくれと、デザインしてくれたサリー久保田さんにお願いした。

PAVILIONのどこかに塔があるのは「当たり前」なのだ!!

 

 

 

 

『祭典』は、万博があるならオリンピックもやるだろ!、っていうシンプルシンキングで(こういう単純なところが良いところ)、『誘惑されちゃう』の肉体性を追求した果てにある「踊れる」を超えた「動ける」をテーマに作った。

もはや「踊れる」とかじゃない、「動ける」だ!エクササイズ!

最初はもっとオルタナティブ的でかっこいい歌詞を乗せてみたけど、よりスポーティーにしたら良くなった。

1964の東京オリンピックから始まり、2010年の新宿のライブハウスを経由し、2020年へ向かう肉体の旅。

2019〜2020年というのはエポックな年で、ブレードランナーも、ケムール人も、アキラもこの時期だ。

昭和のイマジネーションがリアルに届く範囲がこの辺だったのだろうか?今では現実がそれを追い抜きつつある。

この曲のポコポコしたカワノくんが叩くコンガの音は、僕が練習スタジオでテキトーに2本のマイクで録ったんだけど、ステレオの分離感と言い、音の迫力と言い、なぜかサイコーですよね。

かつてド素人が集まって気の滅入るような映画を撮ったら『悪魔のいけにえ』という映画が生まれて映画史に残ることになったが、そういう神様の謎の采配っていうのは存在するのかも。

この曲は、とにかく人気があるが、ライブでは肉体性を表現するために「腿上げ」をしながら演奏するので、一度もちゃんと演奏できたことがない。テヘ

 

 

 

 

この3曲の少し前、2018年の前半にはアルバムの冒頭を飾る『fetish!』『I LIKE IT』が出来上がっていた。

『fetish!』は、僕的には表は完全にポップス、そして裏はプログレ。

『I LIKE iT』は、表はオルタナ、裏はソウル。

歌謡曲の大家・筒美京平がキングクリムゾンと作ったみたいなシングル曲が欲しかった!

この2曲のテーマは少し似ているようだ。

「フェチ」は、『PAVILION』のもう一つのテーマで、「やりたいようにやった」というのは別に褒められることじゃない。

「やりたいようにやった」だけで完結するなら商業音楽は出来ないし、現実的に売れないと次のアルバムは作れない。

「やりたいようにやる」なら、ニッチでもその細部に、誰かをものすごく夢中にさせる何か=フェチが無いとダメだ。

それをやるには、やっぱり愛みたいな物が無いと出来ないんだと思う。

「やりたいようにやらない」方が楽な時も多々あるし、それをやりきれる愛の総量が溢れてる時もあれば、足りない時もある。

別に音楽に限った話じゃなくて、でもそういう価値観の時代が来るんじゃないかな。

つまりラブソングで。

『fetish!』は、舞台「肉体改造クラブ 女子高生版」の演出の中村公平さん達が気に入ってくださって、メインテーマとして使用され、オープニングで役者さんたちがこの曲に合わせてダンスした。

そのダンスがフレッシュで、緊張感もあって良くて、MVでも踊っていただいた。全員が集まってくれて壮大なダンスを踊ってくれた。

それも愛ゆえに、と思う。

 

 

ちなみに制作順は以下のようになる。
『baby please wake me up』→『ベルトコンベアー』→『ラブリー』→『誘惑されちゃう』→『I LIKE IT』→『fetish!』→ 『祭典』『オワリカラの塔』『PAVILION』
なんとなくわかってもらえるんじゃないだろうか。

 

 

 

 

リリースから一ヶ月たつわけだけど、僕いまだに「良い音楽聴きたいな」とか、もっと言うと「良い音、気持ちの良い音聴きたいな」って時に、『PAVILION』をサブスクで再生することがある。

自分でそう思える作品が作れたっていうのは、嬉しい。

ここまで読んでくれた人は聴いてくれてると思うけど笑、

でも買って聴いてくれるとPAVILIONレーベルの次作の制作に繋がります、ぜひ聴いてください。

ぜひ刺さりそうな友達にシェアも。

 

 

 

最後に、

オワリカラの活動はしばらく完全に未定で、もちろん現実的な理由もいろいろあるにはあったり、夏の間は作曲やプロデュース、執筆の仕事がかなり激しかったり、でも先日のツアーファイナルのMCでも言ったけど、あそこで見た年齢にも性別にもとらわれないフロアは本当に誇らしくて、あれを見るためにも、出来るだけ早く必ずやります。
次作は3年待たせないように頑張ります。

「そうかな、ちょっと違うようだが」~ランバ・ラルの一言に宿る人間性~

機動戦士ガンダム放送から40年、未だに多くの人を惹きつけてやまないガンダム。

「ガンダムで好きなキャラは?」なんて話題になることも少なくないが、大変難しい質問だ。

そりゃアムロも好きだし、シャアも好きだし、カイなんか最高だよね、ブライトも立派だよ、閃光のハサウェイ楽しみだね、あ、シャリア・ブルも良いよね…って全キャラ挙げるまで終わらないかもしれない。

そこで「好きなシーンは?」となるとどうだろう。

いや、それでも永久に選んでられるわけだけど、そこは頑張って一つ選び抜くとしたら、

僕はランバ・ラルとアムロが砂漠の町の酒場で鉢合わせたところに、フラウ・ボウが捕まって連れてこられるシーンを選びたい。

もちろんあのシーンにはマントの下で拳銃を構えるアムロに対して、「いい目をしているな」「しかし、戦場で会ったらこうはいかんぞ、がんばれよアムロくん」という有名なやりとりがあるのだが、

僕が好きなのは、その直前の「これは連邦軍の制服です!」という部下の進言に、ランバ・ラルが「そうかな、ちょっと違うようだが」と言う場面だ。

あそこ、最高ですね。

あの一言には、ランバ・ラルという人物の人間性がすべて含まれていると僕は勝手に思うのだ。

僕が思う所では、あそこのセリフの意味は三つあって、

 

一つは単純明快、フラウボウの制服が実際違うってこと。

連邦軍の制服は「白を基調としつつ、男は水色、女はピンク」というジェンダー系の運動家が見たら走って殴りかかってきそうな感じで決められているのだが、フラウだけは全身がピンク1色のスペシャル制服だ。

しかも規則と思われるタイツも履いていなくて生足で、なぜフラウボウだけがそんな勝手なリメイク着こなしが許されているのかは謎だが、その辺は行きがかり上で民間人から採用された義勇軍のようなものだし、まだ子供なのでお洒落も特例でOKってことになってるのかもしれない。フレキシブル・ザ・ホワイトベース。

そういうわけでたしかにラルが見たことある連邦軍の制服とは違うわけだ。

言葉通りの意味で取るとそうなる。

 

ただ、それだけだったら「コレちょっと俺が見たことあるのと違うよ」っていう雑談なのだが、実はもうちょっと思惑があるとしたらどうだろう。

この時のラルには、明確にフラウボウを解放しておきたいという意図があることを忘れてはならない。

こんな辺境の地にいる連邦の兵士が、ホワイトベースに関わりがある可能性は極めて高い。

つまり、フラウを解放し、そのうえで尾行をつけてホワイトベースの場所を特定して襲撃する意図が存在するのだ。

この時点でのラル隊の戦力は残りわずかで、作戦成功のためには奇襲からの白兵戦しか作戦成功の見込みはなかったのもポイントだ。

その布石として、「なんかいつもの連邦軍の制服と違うし、離してやれよ」という意図のことを口にしているのだ。

この時のラルがフラウを一目見てただの民間人だと思っているわけもなく、フラウとアムロに、尾行を警戒させず自然と解放するために、あえて道化を演じているわけだ。

百戦錬磨の軍人としての瞬間的な計算と判断が、ラルに制服について言及させたのではないか。

これが二つ目。

 

そして三つ目。

の、前にまずラルのキャラクターについて書いておかないといけない。

ランバ・ラルという人物は、強いカリスマ性を持っている剛胆なキャラクターだが、実は作品の中ではかなり追い詰められた状況にある。

ジオン本国からの補給もままならない中で、すでに何度も窮地をくぐりぬけてきたホワイトベース隊を打ち倒し、ガルマの仇打ち作戦を完遂しないといけないハードモードな任務を与えられている。

そもそもジオン国内において、ザビ家とラル家は政敵にあたるライバル関係にあった。

しかし、ジオン・ズム・ダイクン暗殺ののち、ザビ家が台頭したことでラル家は没落し、ランバ・ラルも身を落とした。

その時にラルとその部下達を拾ったのが、ザビ家の中で唯一武侠的な側面のあるドズルだった。

以降ドズル庇護のもと、モビルスーツ戦の才能を発揮し戦果を挙げてきたランバラル隊だが、どれだけ活躍しても、その立場は変わらずに危うい。

出世コースからは遥かに外れ、常に危険な最前線に送り込まれ、砂と泥に汚れながら死と隣り合わせの日々を生き抜いてきた。

窓際族と中間管理職をダブルで背負わされたようなラルの立場。

それでもラルは、ハモンや部下達を食わせていくため、拾ってくれたドズルの期待に応えるため、理不尽な作戦であっても、それを冷徹に遂行していくのに全身全霊をかけている。

それゆえに、「戦場の風」を浴びて鉄の職業軍人として生きていく必要があるのだ。

その姿をウラガンは「戦馬鹿」と揶揄していたが、ラルにはそれしか生き残る道が無かっただけの話で、ラル自身は決して戦争狂ではないのだ。

そもそも本来のランバ・ラルは、義理堅く愚直で優しい人物でもある。

ラルは、戦場の中で、かつて寵愛したアルテイシア=セイラ・マスに出会い、戦いの手を止めてしまう。

アルテイシアとの再会に我を忘れている間に銃撃され、それが結果的に死に繋がった。

ラル自身が「戦いの中で戦いを忘れた」と言っていたように、戦いを離れたラルは、かつてアルテイシアを抱き上げていた優しいランバ・ラルなのだ。

だから、戦場でない場所で出会ってしまった年若い敵兵を解放してやりたい、という思いが瞬間よぎったとしても不思議はない。

これが三つ目。

「そうかな、ちょっと違うようだが」

あの一言には、ランバ・ラルという男の、軍人としての冷徹さと、その影に隠れた人間としての優しさも込められていると勝手に思うのだ。

 

僕は、声を担当した広瀬正志さんの演技も含めて、ランバ・ラルとハモンがもっとも多重的に人物を想起させるキャラクターだと思う。

この二人のキャラクターを見ていると、やっぱり富野由悠季監督の天才的な演出の冴えを感じずにはいられない。

だって、このシーンで普通は「そうかな、ちょっと違うようだが」って言わせなくないですか?

普通は、「まだ子供じゃないか、離してやれ」と言わせると思うのだ。

だが、ランバ・ラルはそんなことは言わない。

仮にこれが戦場であったなら、「坊や」であっても「敵」だ。

幾重にも表現されたランバ・ラルというキャラクターだからこそ言える台詞「そうかな、ちょっと違うようだが」。

僕はここをファーストガンダム屈指の名シーンに挙げたい。

 

と、僕の妄想を長々と書いてきましたが、こんなに楽しめるガンダムって最高だよね〜。

祝40周年!


『サブカル分かれ道』という番組がありまして

ドラクエ5でビアンカを選んだか、フローラを選んだか。



月刊少年誌でコロコロを選んだか、ボンボンを選んだか。



エヴァンゲリオンでレイを好きになったか、アスカを好きになったか。



いつの時代も、子供時代は、たくさんの選択が目の前にある。



あの日の、あの選択が、あなたの人生を変えていたかもしれない。。





というわけで先月から、JFNパークで「サブカル分かれ道」というネットラジオ番組をやってます。



子供の頃の選択が、人生にどんな影響を与えてるかを、ちょっと無理やりに、しかしデータに基づいて論理的に、「ガチ調査」を通して解明しようという番組です。



この番組、スタッフは街頭で各100人規模での統計をとって、その人たちの声をお届けするという、10分ちょっとの番組と考えると異様な労力が注入されてたり、初めて企画から関わったラジオ番組でもあり、なにより単純に面白いと思うんです。



しかしこれが、ぜんぜんバズらない。



あまりにもバズらないので、あらためて紹介したくなるほど。



全4回なんですが、もしかしたらレギュラー番組として復活もありえるので、ぜひ聞いてほしい番組。



そしていつか、各世代の、あなたの「サブカル分かれ道」もどこだったのか検証してみたいなーと思います。



スマホで、いつでも聞けます。









第1回



「ドラクエ5のビアンカ派とフローラ派、実際に結婚率が高いのどっち」





僕の世代的には、まず「選択」と言えばこれ。



ドラクエ5では、ゲーム中で結婚する相手を幼馴染のビアンカ、金持ちの娘フローラから選択できました(リメイクではデボラも)



ビアンカは昔一緒に冒険した幼馴染で、お父さんは病気で寝込んでて可哀想という、ストーリー上どう考えても、ポッと出のフローラより幼馴染のビアンカを選べ…という圧力がすごいんだけど、それでもフローラを選ぶ猛者もいました。



そのため一般的にビアンカを選ぶ人は「心の清い良い人」、フローラを選ぶ人は「血も涙もないサイコパス」と言われがちなんだけど、じゃあ実際にドラクエ5をスーファミでプレイしてた世代が結婚する年代になって、現実で結婚している率が高いのはどちらなのか調査しました。



さらに調査の過程でバツイチが多いのは?も出てきたり、番組の一回目にして、衝撃の結果になった回。





ルドマン、聞いてくれ!









第2回



「新宿二丁目のゲイの皆さん100人に聞きました。



ドラゴンボール派だった?セーラームーン派だった?」





番組開始前にツイッターでアンケートを取ったら一位になったのがこの調査。










新宿二丁目のゲイの皆さんは子供時代、国民的アニメのドラゴンボールとセーラームーンをどんな角度で見ていたんだろう、という調査。



たしかに気になる。



ラディッツはエロいのよね〜」などの名言も飛び出す、



紫の煙が充満した濃厚な回で、収録しながらクラクラしつつ、最終的に奥深い世界に触れられた感じがしました。



あと、ゲイの皆さんにはミスターサタンが人気なのでは?という番組の予想はどうだったのか、も注目。







ミスターサタン氏











第3回



「コロコロ派とボンボン派、



大人になって平均年収が高いのはどっち?」





みんな気になるお金の話題。



これは、番組当初からすごくやってみたかった調査で、



僕の子供の頃、90年代初頭はガキたちはみんなコロコロかボンボンの少年月刊誌を読んでて、そこに出てる遊びや玩具に夢中になってました。



コロコロとボンボンは明らかに住み分けができてて、外で友達と遊ぶコロコロ家で一人で遊ぶボンボンって感じで、



僕は運動神経が悪かったので、外でみんなで遊ぶのが死ぬほど嫌いで、案の定ボンボン派だった。



それがポケモンの発売で、みんなでゲームして楽しいっていう世界になってコロコロ派に寝返ったんだけど(こういう転向組は多い)、



そんなボンボン派、コロコロ派が大きくなったときどんな違いがあるのか、を昔から知りたくて結構同世代の人に会うと「どっち派」だったか聞いたりしてました。



で、今回それを年収や、就いている仕事で調査してみたんだけど、もう喋り方とか、その切り口とかからして全然違うのが面白かったなー。



聞いてもらえば分かると思うのですが、ボンボンの方が圧倒的にオタク気質な人が多く、作品への語りも多い。



コロコロボンボンは、まさに「オタクの分かれ道」だったんだな、と理解した回。









第4回



「エヴァンゲリオンのレイ派アスカ派、



どこでも愛を叫ぶことができるのはどっち?」





ここまで結構ガチめな調査が続いたけど、最後はものすごくくだらない調査になりました。



街行くエヴァファンの人を見つけ、街中でいきなりレイかアスカへの愛を叫んでもらうという調査。



くだらないのだけど、熱量はすごい!



あと意外と叫んでくれる!



おめでとう!おめでとう!



こんな角度からエヴァ人気の根強さを改めて感じれる番組は他に無いんではないでしょうか(あっても困るが)。





またやれる機会があったら、もっとくだらないのもやってみたい。



「吉野家と松屋派、モテるのはどっち」とかね





※番組の調査に協力していただたすべての皆様、ありがとうございました!



平成ガメラとMTG(マジック:ザ・ギャザリング)の奇妙な関係

先日、ちょっぴりあたまのおかしいオールナイト興行に定評のある池袋新文芸坐で、昭和ガメラオールナイト4本立てを見てきた。
1965年の第1作目『大怪獣ガメラ』から『対バルゴン』『対ギャオス』『対バイラス(90分版)』というラインナップで、いまさっき『バルゴン』『ギャオス』で見たばかりの特撮シーンが『バイラス』で20分間まるまるバンク(使い回し)されるという素敵な内容だった。
しかし上映は思いの外満員で、「ガメラを4本続けて見てぇ!」という欲望を隠し持って生きている人の多さに驚かされた。
しかも、現在TOKYO MX2では平成ガメラが毎週放送されている。
もしかしたらガメラブームが来てるのかもしれない。
そんな局地的ガメラフィーバーに合わせて、ちょっと昔からガメラについて書きたいことがあったので書いおこうと思う。
そもそもどこかにコラムとして寄稿したいなーと思っていたのだが、冷静になると、こんなこと掲載させてくれるところ多分無い。
じゃあ良いよ!勝手にやるよ!



ガメラといえば、自分の世代的には平成ガメラ三部作だ。
95〜99年に公開されたこのシリーズは、アナログ技術を使った特撮怪獣映画の一つの到達点といえる。
その魅力の三大要素をあげるなら、『シン・ゴジラ』でもその名を轟かせた樋口真嗣監督による超クオリティの特撮、金子修介監督によるリアルで重厚な演出、そして伊藤和典氏によるSFマインド・ファンタジーテイストにあふれた脚本だ。
特に伊藤氏による脚本は、「古代アトランティス大陸にいたらしい、なんかデカイ亀」という昭和ガメラのぼんやりした出自を、「実は超古代文明によって作られた生物兵器だった!」というかっこよすぎる設定にしたことで作品の方向性を決定付けた(ちなみに平成ガメラの世界にはフツーの亀は存在しないという裏設定がある)。
そんな伊藤氏だが、ガメラの制作当時「とあるもの」にハマっていて、その片鱗が平成ガメラの隅々に現れている、というのが一部のファンの間で知られている。
さて、ここでやっと本題だが、…皆さんは『MTG(マジック:ザ・ギャザリング)』を知っているだろうか。

今、そっとブラウザを閉じる音が世界中から聞こえてきたんだ。
「ガメラも知らないのに、そのうえまたMTGの話題かよ、知らないの二乗だよ!」という声も聞こえてきそうですが、今日に関しては帰るの許す!
良いよ!勝手にやるよ!

そう、平成ガメラの中には、世界最古のトレーディングカードゲームであるMTGへのリスペクトが散見されるのだ。
伊藤氏のインタビュー記事が載ったMTG専門誌も発見できたので、MTGと平成ガメラの間にあるミッシングリンクをここに記していきます。



平成ガメラ3部作の中で、MTGの影響が色濃く感じられるのは、第三作目『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』である。
伊藤氏がMTGに本格的にハマったのは、はじめて日本語版が発売された「第4版」というシリーズの頃からだとMTG専門誌のインタビューで答えている。
この第4版(日本語版)が発売されたのは96年の春なので、99年に公開された『ガメラ3』の制作時にはMTGにハマっていたとすると時系列的に一致する。
逆に、95年96年に公開された1作目、2作目に関してはMTGの影響がほとんど無いだろう、ということも言える。
いくつかある平成ガメラとMTGのリンクの中でもっとも具体的なのは、「Nevinyrral’s Disk」だ。


※NevinyrralのDisk

『ガメラ3 邪神覚醒』の劇中には、とあるCD-ROMのシミュレーションゲームが登場する。
PC画面上に表示されるこのソフトの名前が「Nevinyrral」で、これはMTGのカード名「ネビニラルの円盤」から取られている。



このカードの効果は「すべてのクリーチャーとアーティファクトとエンチャントを破壊する」、要するに大体全部をぶっ壊す豪快なカードなのだが、これを環境破壊シミュレーションソフトの名前に使っているのだ。
さらに、この「Nevinyrral」は、そもそも「Larry Niven(ラリー・ニーヴン)」のアナグラムだ(MTGwikiより)。
ラリー・ニーヴンはSFファンタジー作家で、『魔法の国が消えていく』などで魔法の力を有限のものとしてロジカルに表現した「マナ」の概念を作り、MTGの「数値化されたマナを使って魔法を唱える」というシステムに大きな影響を与えた。
平成ガメラの世界にも「マナ」の概念は登場し、第二作目でガメラが地球上のエネルギー・マナを集めてプラズマに変え強敵・レギオンを撃退したため(いわゆる元気玉)、枯渇したマナの影響で『ガメラ3』に登場するイリスやハイパーギャオスが覚醒してしまったという流れがある。
伊藤氏は、「Nevinyrral’s Disk」と名付けることで、MTG、さらにその元ネタであるラリー・ニーヴンの『魔法の国が消えていく』に敬意を捧げたのだと語っている。

MTG専門誌でのインタビューでもうひとつ興味深いのは、怪獣のデザインにもMTGの影響が伺えることだ。
伊藤氏は、『ガメラ3』に登場する異形の怪獣・イリスのデザインソースとして「”またたくスピリット”みたいのがいい」と樋口監督に伝えたという。
それも、「アイスエイジ」に登場するデザインだと指定したようだ。
アイスエイジの「またたくスピリット」がこれだ。



樋口監督は「きれいすぎる」と返したようだが、翼の感じや、光る単眼はイリスのイメージに生きている。
特にイリスの飛行時の翼には、またたくスピリットの遺伝子がかなり感じられる。


※イリス飛行形態

さらに、これは関係者の証言はないのだが、個人的にどうしてもイリスのイメージソースの一つではないかと思っているカードがあるので、それも載せとこう。
※比較用にイリスも




※イリス

これは、「メタリック・スリヴァー」というカードで、色と言い、頭部の刃物のようなデザインと言い、爪のついた触手と言い、イリスへのミッシングリンクを感じさせはしないだろうか。
このカードがMTGの「テンペスト」で登場したのが97年の10月、『ガメラ3』の公開が99年の3月。
平成ガメラは概ね1年の製作期間があったというので、時期的にもドンピシャじゃなかろうか。

というわけで、今日は平成ガメラとMTGのちょっとした関係を紹介してみた。
平成ガメラが死ぬほど好きで、しかもMTGが死ぬほど好きな人はそんなにたくさんはいないだろう、なら俺がやらねば誰がやる!という使命感もあり。
つまり僕が言いたのは、MTGをやってる人はみんなガメラを見るべきだし、ガメラを見ている人はみんなMTGをやるべきということだ。
シンプルだ!

タカハシヒョウリ

ありがとうイクサラン、さようならイクサラン

MTG(マジック:ザ・ギャザリング)に相変わらずハマっていて、睡眠時間とお金を吸い取られている。
MTGでは各セットごとに世界観となる「次元」を渡り歩いて、その次元にまつわるカードを扱う。
来週から「ドミナリア」という次元が舞台になるのだが、このドミナリアは25年の歴史を持つMTGの中でも、ストーリーの中心に位置する次元だ。
25周年でホームタウンに久々に帰還し、さまざまな昔懐かしいキャラクターたちが再登場し出迎えてくれる展開というわけだ。
要するに、めちゃくちゃ燃える展開で最高なのだが、
おそらくこのドミナリアの盛り上がりの陰ですぐに忘れ去られていくであろう次元が、1つ前のセット「イクサラン」だ。
ドミナリアの前にプレイヤーたちが来訪したこの次元は、恐竜と海賊と吸血鬼と半魚人がウロウロしている陽気な次元だった。
一部のレアを除いては、カードパワーも低く、チマチマした半魚人や海賊が大自然の中で、どつきあっている。
ドミナリアでは、悪魔や天使が空を舞い、ドラゴンが派手に火を吹いているのに比べるとかなり地味な次元だった。
おそらく売り上げも大したことなかったと思う。
しかし、僕はイクサランを一生忘れないだろう。
僕にとってイクサランは、初めて本気で、今一歩踏み込んで取り組んだセットだったからだ。
MTGの遊び方の1つに、その場で出たカードだけで遊ぶ「ドラフト」というものがある(興味がある人は調べてね)
僕はこれが大好きなのだが、イクサラン環境では100回以上はドラフトした。
ぜんぜんうまくならなかったが、本当に多くの楽しさと、学びを与えてくれた。
どんなことでも、ある一定以上やり込めば見えてくるものは、ある。

いつか、誰かもがイクサランなんて忘れた頃には、またここを訪れたい。
たぶん相変わらずパワーが2、タフネスが1しかないチマチマした海賊や半魚人がどつきあい、雑にデカイ恐竜が出た返しのターンで何もせずに除去されていることだろう。
その時には、もうちょい君たちをうまく扱えるように成長しておくからな。
ありがとうイクサラン、さようならイクサラン。






オマケ・
マーフォーク思い出集






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