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いもやの思い出◆漸仞餌膕κ2〜

『火星大王』を自らの物とすべく『いもや』に突入を決行した三人だったが…。

おそらく数十年間その場を動かされたことの無い『火星大王』がついにMの手で棚を離れた。尋常じゃないほこりをかぶっていたが意外に外箱は綺麗だった気がする。

「これください」

仕入れたことすら忘れていた意味不明の玩具を手にした餓鬼がレジに立っている。
レジにいた店の息子もさぞ正気を疑ったろう。

しかし問題はここからだった。

突然彼はおもむろに「それじゃあ、ちょっと動くか中身を確認するよ。」
と言って箱を開けて大王様を取り出したのだ。
そのときに大王様が一瞬見えたが、かなり神々しいブリキボディをしてらっしゃったと記憶しております。
そしてひとしきりいじってから
「これは壊れてて動かないから、売り物にはできないな。」
と言ったのだ。
Mは壊れていても大王様は大王様です!と購入を強く要求したが
「こわれた物を売ると店の質が疑われる。」
と、ゴミ同然の商品をズラリと並べた棚に囲まれて平然と言ってのけた。

大人にそこまで言われて、食い下がる子供がいるだろうか。
僕らは肩を落として帰ったのだった。
Mを慰めながら。

しかし今考えるとあんな古い玩具の電池が生きているはずも無く、動かないのは当然だったのでは?とも考えることがある。つまり、古い玩具を前にして「価値があるのでは」と思い立った店員が無理やりMから大王様を奪い去ったとも邪推できるのだ。真実は闇の中。

そしてその後、僕らの興味はゲームソフトに何の縁もない店内に何故か一本だけ大事そうに陳列された『野武士』という男汁はじける異様なスーファミソフトに移っていった。
しかし『火星大王』様は幼少の切ない思い出のシンボルとして未だに心に君臨していらっしゃるのです。

つづく。

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