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特撮対談前編 〜なぜ僕たちは特撮が心地良いのか?〜

特撮対談前編 〜なぜ僕たちは特撮が心地良いのか?〜からの続きです。

怪人と怪獣


オ:仮面ライダーはディケイドで昭和からの歴代ライダーが出て、やっと過去の作品で商売ができるようになったからね。
その点、ウルトラマンって作品が終わっても、ウルトラマンと怪獣は商品になるよね。
不思議なシリーズだね、ウルトラマンって。
仮面ライダーは作品が終わると怪人とかほとんど商品化されないから。
なんだろうな、あれって。

タ:怪人はかなり画一化されてるからじゃないかな。
出自が全員一緒じゃん、悪の組織の一員という。
ウルトラマンの怪獣は全員にそれぞれの出現のバックグラウンドがあるから、キャラクターとして愛せるんだと思う。
それと怪人は明確に悪役だよね。善悪の概念がはっきりしてるから。
その点、ウルトラマンの場合は怪獣が必ずしも悪ってわけじゃないから。
ウルトラマンは絶対的な人間の味方だから戦うけど、ただ寝てただけのヤツとかもいるし。
実際にガヴァドンの回とかは、ウルトラマンより怪獣の方に子供たちが肩入れしてる、って話しだし。
怪人と怪獣だとかなり隔たりがあるね。

オ:スーパー戦隊の怪人とかは特に使い捨ても良いとこだもんな。

タ:形が面白いやつはいるけどね。
たぶんウルトラマン以外の巨大ヒーロー物でも、出てくる怪獣が使い捨ての作品は多いと思うんだよね。

オ:一話しか出てこない敵役に人気が出るってなんなんだろうね。

タ:でもウルトラマンの場合、作り手側が怪獣に感情移入してるんだよ。
かつてのウルトラシリーズって基本的にウルトラマンに感情移入してないことが多いんだよね。
主役のウルトラマンは物語を終わらせるための装置に過ぎなくて。
どっちかというと毎回変わる怪獣の方に、脚本家とか作り手側が思いをこめてるのが伝わってくるからだと思うな。
だから血が通ってる感じがする、というか。
怪人の等身大ゆえの怖さっていうのはあるよね、怪獣と怪人だと怖さのベクトルがぜんぜん違うから。


まさかのTOKYO NEW WAVE 2010の話


タ:でも、やっぱどっちにしても作品の感じに怖さがないと、自分はあんまり好きにならないんだけどね。

オ:やっぱり俺はドンパチの方だな。
エンターテイメント性を重視しちゃうな。
一対一の決闘も好きなんだけど、みんな揃ってドーン!みたいなのが熱くなるんだよね。
怪獣総進撃にもつながるんだけど。
でもいきなり集まっててもしょうがないからね。
一個一個の作品の世界観がしっかりあるうえで、集まってるっていうのが重要なんだよね。
だからそういう意味で俺はTOKYO NEW WAVE 2010がすごい好きなんだよね。

タ:なるほどなぁ笑!!ウルトラ兄弟集合的な。

オ:俺は多分すごいTOKYO NEW WAVEって存在を意識してる方だと思うんだけど笑。
9月の時に、あの頃にはそれぞれのバンドがCD出したりツアー回ったりしてキャラ立ちしてくる時期で、それぞれが独立した作品になってて、それがステージをつなげていくっていうのにすごい感動したんだよね。
だから参加できて良かったな、と思ったんだよね。
なんかの界隈でコンピ出して一夜だけ集まってイベントやるとか良くある話じゃん、だけどそれを一年通してやったっていうのが壮大でウルトラマンメビウス的な。

タ:なるほどなー!
たしかに夏くらいからが一番、バンドがそれぞれの方向性に道を歩みだした時期かもね。
だから三月の時って、イベントとしての整合性って意味では一番あったんだよ。
簡単に全部ひとくくりにできたっていうか。
ただ6月9月に向かうにつれて、それぞれの世界観を持った物が一度に集まったっていうウルトラ兄弟的な物になったかもね。
面白いね、その話。


なぜ僕たちは特撮が心地良いのか?

オ:特撮の話に戻るけど、今そういう全員集合してテンペラー星人がボコボコにされるのとか見ると、卑怯だな、とかいじめみたい、とも思うけど当時はぜんぜん感じなかったな。

タ:でもそういうある種の細かい部分をブッ飛ばして見れる人じゃないと特撮は楽しめないかもね。
どっか本質で素直な人、というか。

オ:それはそうだね!

タ:でもなんていうか、本当に心の純度が高いような人だったら特撮っていうわけじゃないと思うんだよね。
それこそ感動映画でも良いと思うし。
それと同時に、現実的な物に対して斜に構えてるというか・・・そういう両方の面のバランスが求めるものが特撮だと思うんだよな。

オ:なるほどなー、あれに熱くなれる人、なれない人っていうのがいるよね。

タ:結局、愛と勇気と正義みたいなものにすごい憧れがあるんだよ。
でもそれを心から信じられてる人って、特撮なんか見ないで、それをもっと現実に投影できると思うんだよね。
でも現実のしょうもなさもわかる、という相反する考え方の良い落としどころが特撮なんだと思う。

オ:まさにそうだね、良い話だな。
自分も愛とか勇気とか正義に殉ずるなんてできない、ってすごい思うけど、
それに対する憧れは半端じゃない。

タ:本当にその正義感がそのままあったら極端な話、警察官になるとかさ、現実世界でスジの通った生き方をするとかだと思うんだよ。
そういう人からすれば特撮なんて甘い絵空事だし。
逆に現実だけ見てる、そんなものへの憧れがまったくない人から見れば、本当に子供が見るものだと思うんだよ。
だから、どっちつかずって言ったらアレだけど、両方求めてしまう、その中間で曖昧に定まらない人が特撮に行くんだろうな。
それはアニメとはまた少し違うんだよね。アニメはもっと切り離されてるから。

オ:そうだね、人間じゃないからね、自分じゃないからね絵は。
俺はアニメはほとんど見ないし、ぜんぜん好きじゃないんだよ実際。
CGは嫌だけど、人形なら許せるっていうのは、やっぱり人間が作ってる感じがするからだと思うんだけど。

タ:俺はどっちも好きは好きなんだけど、なんだろうな、あのアニメと特撮の間の差は。
どっちも空想のドラマなんだけどさ、ぜんぜん違うんだよ。
やっぱりリアリティなのかな。
特撮って空想だけど実写だし、子供向けだけど大人が作ってて、ある意味中間にある物じゃん。
その曖昧さがどっちつかずな人間にとって居心地良い場所なんだろうな、特撮って。

オ:良いね、長年疑問だったんだよ。


これにて前編は終了!
後編へつづく!

後編はバンドマンらしく、二人で特撮ソング14曲を選び抜き架空のコンピ『TOKUSATU NEW WAVE 2010』を作るというさらなる自己満足企画です。
まずはここまでお付き合いいただいた皆さん、貴重な時間を本当にありがとう!ごめんな!

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