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おやすみシャーロキアン

友人がシャーロキアンの大会に参加した話がすこぶる面白かったので、シャーロキアンについて調べてみた。
「人の話を使おうなんてふてぇやろうだ!」
ぜ・・・銭型のとっつぁん!
「逮捕だ!」
なんだこれ。
気づいたら他人が書いたみたいな瞬間があったりする。
ここはわたしの脳の外付けハードディスクみたいな空間。
ほうっておくと、だんだん文体が昭和軽薄体になっていきそうで怖い。
そのうち「たのCクレットシューズ!」とか言い出しそうでね。

ところで皆さん、「シャーロキアン」をご存知ですか?
知らない人は、ドヤ顔にしばらくお付き合いください。
知ってる人も、知らない体でドヤ顔にしばらくお付き合いください。

あぁ、この前電車の中で小さい子供が
「おとうさん、ドヤ顔ってどんな顔?」って聞いてた。
お父さんは「そんな顔はねぇよ!!」って答えてた。
威厳あるような、ないような。

本題だけど、シャーロック・ホームズを好きすぎて、ちょっと向こう岸にたどり着いた人たちが「シャーロキアン」。
シャーロック・ホームズは、コナン・ドイルの小説にでてくる架空の探偵さん。
設定的には、ホームズの助手ワトソンくんが送ってきた手紙をもとにコナン・ドイルが書いた小説ということになっている。

でもシャーロキアンは、シャーロック・ホームズは実在した人物だと信じ、彼が実在したつじつまを合わせるために日夜学問としての研究を重ねている。
彼らの組織は世界中にあって、100年の歴史もある。
小説(彼らは聖書研究にならって『正典』と呼ぶ)自体が、実在の人物ワトソンが執筆したドキュメンタリーでコナン・ドイルは出版代理人にすぎない、というのが彼らの考え方だ。

小説の一字一句、ときに誤字まで見逃さず、さまざまな説を繰り出してくる。
「この舞台はどこにある?」「この日の天気は?」「ホームズの収入は?」「乗った列車は?」・・・
研究成果は枚挙に暇がなく、ホームズは別に生まれてもいないのに詳細な伝記が出版されてしまった。

ここまで読んだら、こいつら頭おかしいの?と思うかもしれないけど、シャーロキアンは一種のジョークとしてこの学問を楽しんでいる。
いかに屁理屈をこねるかを楽しもう、という遊戯でもある。
だから真面目なだけの内容では支持されず、「面白くて知的」じゃないといけないんだそうだ。
「本気」と「ジョーク」の合間にいる境界線上の住人たちなんだ。
(本気100%の人も混ざってはいると思うけど。)
要するにガンダムの設定につじつまを合わせようとする人たちとか、サザエさんの謎を解き明かそうとしたりとか、そういう遊びを100年前からつづけているオタクの元祖みたいな存在かな。

そんなシャーロキアンは日本にもいる。
実は組織の大きさは1000人規模で世界最大だったりする。
というわけでシャーロック・ホームズを好きな友人が、最近シャーロック・ホームズ大会に行ったという。
「日本シャーロックホームズクラブ」というシャーロキアンの組織が開催しているホームズのファンクラブ大会だ。
そこに迷い込んだ新米ホームズファンが見た光景は・・・

「この『正典』のこのページに出てくる食器の一文!
これは時期と、作中の描写から推測するに、この中国産の食器と同じ種類のものが実際に使われた可能性があるのではないか!」

作中に一瞬出てくる食器の描写をめぐって研究者ルックのシャーロキアンたちが、議論したりうなずいたりザワめいたりする。
すさまじい空間がそこにはあった。
しかも、これ年2回開催。
ホームズの小説は新しいのは出ないから、いかに有限の資産の中で新しい着眼点を見つけるかっていうゲームになっているんだろう。
いやー、すばらしき世界・・・

思うに、彼らのスローガンはたぶんホームズの座右の銘だろう。

「私は、細かなことこそが何よりも重要なのだということばを格言にしています」

いやー、「人生というのは、人間が頭の中で考えるどんなことよりも、はるかに不思議なものだね」
ワトソンくん!

次は、参加してみたいと思う。

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