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サブカルクイーンよ、また会う日までごきげんよう


昨日、まきおくんスタジオでのレコーディングが無事終了しました。
ほんの少し長く生きていると説明不足が目立ってきて、良くないことです。
まきおくんというのは、同世代のエンジニアで神聖かまってちゃんのライブではステージに立ったりもする面白い人です。
レコーディングしたのは科楽特奏隊のカバーやオリジナル曲。
レコーディングというのは…それは良いか。
昨年末にオワリカラのレコーディングをしてから、年始の会場限定シングル(NEWDAYS&NEWYEARS)を自力で作って以来、1枚すべて自分でミックスしてみたいという欲にかられて(これは幽遊白書後期にアシスタント無しで漫画を描きたいと言い出した富樫と同じ病気かもしれない。行き着く先は休載か。)もはや半年もミックスをやり続けているという異様な状況なのですが、そんなこともあり久々にエンジニア殿との仕事は楽しいもので、「これどうやってんの?」「これなに?」といちいち聞いてくるおれに対してもまきおくんは優しかった。
そんな中、僕が編み出した伝家のディレイを、「Takahashi Delay」という名前でまきおくんが保存してくれたのは嬉しかった。
とりあえずまた、23世紀に残したい音源が出来た。


ところでまきおくんのスタジオは近所にあり、本とかも置いてあって友達の家みたいな感じなのですが、そこで懐かしいクイックジャパン(という雑誌)を見つけた。
僕にとっては中高生のときに読んだ初期のクイックジャパン30冊くらいは、人生の30%以上の割合を占めるくらいに猛烈な影響を受けた。
まさに人生において初めて触れる商品として体系づけられた「サブカル」そのものとの邂逅は鮮やかで広告まで隅々まで読んだもんです。
初期の、と注記するのは、ソレ以降のクイックジャパンはほとんど読んでいないからです(存在としては今も思い入れがあって、2010年にオワリカラのインタビュー記事が掲載された時はとてもとても嬉しくて読んだけど)。
ちょうどそんな僕が読んでいた頃のクイックジャパンが一冊まきおくんスタジオにあった。
その2000年の2月号は表紙が「螢」という女性シンガーソングライター、というか「少女詩人」と紹介されていた人で、その表紙に触れた時、一気に記憶がよみがえった。
この人、当時中学生で、この本を真剣に読んでいた自分と同い年だったんだ。
自分(音楽を作り始めたばかり)と同い年の人がアーティストと呼ばれて雑誌の表紙を飾っているということに、なんかものすごい驚きを覚えた。
僕の前に現れた最初のサブカルクイーンだった。


それで、彼女はそれ以降どんな活動をしていたのか、気になって調べたら(思い出乞食の野次馬根性)とっくの昔に引退していた。
クイックジャパンで知ったわずか数年後、自分が音楽活動をちゃんと始められるはるか前に10代の彼女は表舞台を去っていた。
(勝ち逃げしてたのか。と思った)
当時のプロデューサー的な人のブログで引退の理由が書かれていたけど、彼女の詩は十代前半という瞬間の芸術で、大人になるにつれて「書けなくなった」から普通の女性に戻った、ということらしい。
「多感な時期に誰にでもある瞬間を、奇跡的に記録できた」というこのプロデューサーの口ぶりにもちょっと疑問があるというか、そもそもそれは生理現象でしかないんじゃないか、と思うんだけど、それはまぁ良いです。

それでおれ、中学生のその時は彼女の音楽聴かなかったんだよ。
だから、昨日はじめて聴いた。
もう当時の空気感だけしか無い、そういう音楽だった。
においだけで、なにもない。
二度と思い出すこともないかもしれない。
絶対に会うことは無いでしょう。
でも初めてのサブカルクイーンは、あなたです。
ごきげんよう。


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