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オワリカラNEWアルバム”ついに秘密はあばかれた”についての、日本でいちばん長いブログ

昨日、ついにNEWアルバムのマスタリング(CDを作る最後の作業)が終わった。


これにて長かった音源制作の日々が終わってしまい、達成感とともにちょっとしたレコーディングロス状態です。


とはいっても、アルバムの中身が出来てもリリースまでの2ヶ月まだまだやることはあり、ていうか発売しないと世に出たことにならないので、ていうか買ってもらい聴かれないと嫌なので、今日は映像の編集に行ってきた。

それが予想を超えた振り切れ方で、「う〜む、僕の言う事は無い!あとはよろしく!」という感じで意外に早く終わったので、この時間でブログを書いている。




発表(たくさんの反応に感謝)と同時にブログを書こうと思ったのだけど、その時点では中身が完成していないどころかレコーディングの佳境に突入していて、毎日が「スタジオで芋洗い状態」で、そもそもまだ自分でもアルバムの全貌がわからないのに何か無責任なこと書いても説得力無いだろうなー、と思い書かなかったんだけど、

中身が完成した今なら自信を持って最高のアルバムだと言えるので、

今やっと書けます。



何度だって言っておきたいことだから、あらためて。




5月18日、

オワリカラ、メジャー1stフルアルバム『ついに秘密はあばかれた』を徳間ジャパンからリリースします。

この2年ぶりのアルバムで、今までの人も、これからの人も、全員を新世界へお連れします。

全12曲、自信アリ。











というわけで今日は、アルバムにまつわるいくつかの秘密をあばこうと思う。


(綺麗に繋がったなあ。ねえ?)




・アルバムの秘密


このアルバムの収録曲で1番最初に着手した曲のレコーディングは、一昨年にスタートした。

ということは、ここまで1年半かかっていることになる。

「制作1年半」とは、アルバムの制作期間が1ヶ月未満なんて当たり前の昨今に、大御所でもなんでもないバンドがこれだけの時間をレコーディングしてるのは狂気的な話なのだ。

実はこれには「秘密」があって、『ついに秘密はあばかれた』は前半と後半で2枚分のアルバムの曲が入っているのです。

つまり前半6曲が2016年に録音した曲、後半6曲が2014〜2015年に録音をスタートして作業し続けていた曲なのだ。

徳間ちゃんのいうところの「カルトでポップ」という矛盾した言葉はある意味、まったくそのとおりなんだよ。

2014年に録音をスタートした時はレーベルなども特に決まってなくて、この時間でとにかくもう一度自分たちの感性を掘り下げて納得いくまで作ってみようという「やりたいよーにやる、やりたいよーにしかやらない」ということでアナログテープでの録音や、セルフミックス(せるみ)などに挑戦して、デモ作ったり、モンパルナスやったり、10円イベントやったり、サングラス作ったりで、その成果が昨年リリースした『new music from big pink』というシングルだった。

そこで出来た物を自分たちのレーベルからミニアルバムにするという話もあったんだけど、そのタイミングで、やりきった自分たちの中で何か変化が起こりはじめ、そこから出来てくる曲は次第に開かれた方に向かっていった。

この曲たちを主役に、開かれた「ポップサイケデリア」と、作り込んだ「カルト」を合わせたら、すごいアルバムができるのではないかと思い始めていた。

「その時だった…!」(ナレーション)

そのタイミングで徳間ジャパンというレコード会社から「オワリカラのフルアルバムを出したい」という話があった。

徳間といえばかつてロックの名盤を多数世に出した個人的に好きなレコード会社だけど、しかし昨今のレーベル事情にはあまり詳しくないし、メジャーレーベルが無条件でスゴいとかまったく思っていないのでディレクターに疑念の目を向け「今は何の担当をしているんですか?」と聞いたら「筋肉少女帯です」と言われて「他には?」と聞いたら「レーベルには人間椅子などもいます」と言われた瞬間に「ここから出そう…!」と思いました。

そこから前半収録の6曲のレコーディングをスタートして、昨年自分たちの中で確立したアナログテープでの録音、ミックスのやり方をさらに押し進めて新曲を録った。

そういうわけでつまり、言うなれば違うモードの2つのアルバムを融合合体して1つに天元突破したものなので、2倍以上に楽しめるアルバムになっていると自負しています。

でも今になって聴くと、前半がカルトに、後半がポップに聴こえる瞬間もあって、そこがこのアルバムの面白さ、万華鏡のような部分だなー。

聴きたいでしょ?予約して5月まで待ちなさい。

宣伝上手と呼んでくれ。



・レコーディングの秘密


正直、当初の予定では2週間前にはもう完成してゴロゴロ3DSでメガテンをしてる予定だったのだが、とにかく今回のレコーディングは押しに押しまくった。

あなたが几帳面な性格なら、この押しっぷりには生理的な恐怖を感じると思う笑。

理由はいろいろあり、音が気に入らなくて道ばたで途方に暮れ街灯にズドンと体当たりしたこともあるし、歌詞の一節がしっくりこなくて1日公園で悶々と考えていたら不審がられた日もあるし、ギターが気に入らなくて住宅街で超爆音でギターを録音しなおしたこともあるし(ご近所さんすいません)、もはやスタジオの横にある餃子屋の豚生姜焼き定食を何回食べたか覚えてない(とても美味しい)。

こんなに時間がかかったのは「自分が大好きなロックのアルバムに、音でも負けたくない」と思ったからで、関係者に何度苦虫を奥歯ですり潰しまくったような顔をされようとも、オワリカラの核心が伝わる音を完成したかった。

それが達成できた(もちろん100点ではないが)と思えた時は、本当にトンネルを抜けた気分だった。

そしてそこで見えたのはもちろん雪国…ではなく、最高のアルバムだ。

僕はKula Shakerの『K』と並べても、Blankey Jet Cityの『HARLEM JETS』と並べても、David Bowieの『Let's Dance』と並べても、Pink Floydの『Animals』と並べても、The Doorsの『Morrison Hotel』と並べても、負けてないアルバムに出来たと思う(このレコーディング中によく聴いたアルバムたち)。

アナログテープでの録音でオワリカラに新世界を開いてくれたGO GO KING STUDIOの加納さん、

巨匠の腕でアルバムを"本物の良い音"に仕上げてくれたワーナーマスタリングの菊地さん、

そして信じられないほどの時間をつき合ってくれたエンジニアのHagiya Makioくん、本当に感謝。

まきおくんには本当助けられて、「ここまでやったんだから、もう満足いくまでやりなよ」というあきれたような表情からの一言が1番元気でた笑。



・バンドが続いた秘密


ブログを書かなかった理由はもう1つあって、僕は「こんな色々なことがあってここまで来たんだから応援してください」というスタンスがあまり好きじゃない。

しかし、結成8年目にしてメジャーから出る『ついに秘密はあばかれた』について長文のブログを書き終わったら、意識しなくてもやっぱりかなりの確立で「こんな色々なことがあってここまで来たんだから応援してくれ!」という内容になっている可能性が濃厚だったから書けなかった。

なぜなら苦労話や裏話は歌やメロディには関係なくて、どんなにドラマチックな背景でも聴いていて気持ち良い曲じゃなければどうしようもないし、寝転がりながら作ってても心にクるなら名曲だ。つまり結局は音楽の力なんだと思ってるからだ。

そう思うのには理由があって、結局バンドが続くのも終わるのも音楽の力なのだと思うからだ。


2010年、SMAという事務所内に自分たちで立ち上げたyour doorというレーベルから2年間の間に3作のアルバムをリリースした。

それは僕らの中で明確に、問題編、実践編、解決編のおもむきを持っていて、三部作と言って良い物だった。

最初の『ドアたち』から始まったバンドの旅が『Q&A』という曲にたどり着いたみたいで、三部作ならば「完」を感じたあたりで、僕はロックバンドミュージックというジャンルに対して抜け殻になった。そこで家にこもって宅録をする世捨て人ぶったフォークシンガーにでもなろうか、と思った。

そうして慣れないアコギだけで『ブルーたち』の曲を作った。でも、やっぱりオワリカラのスタジオではマジックが起きるのだ。その日、すごく良いセッションが生まれた。それを家に持ち帰って『踊るロールシャッハ』という曲になった。世界中のどのロックバンドにも作れない(変な)曲だと思った。曲の存在に突き動かされてまたバンドが脈動しはじめた。あそこでマジックが起きなければ、どうしていたかはわからない。僕らは決してガッポガッポと儲かってきたバンドではないから、メンバー的に続けるのが簡単ではないタイミングはあっただろうし、虚しい事はどの仕事にもあるように無数にあった。それでもその度に、バンドを止めず動かしてくれたのは、曲たちと、それを伝えねばということだ。

一晩で流れるように出来た『サイハテソング』も、1回のセッションでマジックを吹き込まれた『new music from big pink』も、この『ついに秘密はあばかれた』に収録されたどの新曲たちも、僕には金と名誉を何千倍も超えるくらい音楽を続ける理由になってきた。

僕らは音楽に突き動かされてるんだから、それを出来る限り大勢の前でやることはバンドの義務だと思っている。この曲が何万人に再生されて、何万人の前で演奏できることを望むべきだと思っている。

だからバンドは続いたし、メジャーリリースもする。


あれ?この項目、「こんな色々なことがあってここまで来たんだから応援してくれ!」になってないか?

まぁ良いか、それも本心だもの。


あと、バンドは割にあわない時もあるかもだけど、やっぱりすごい楽しいよ。

これからもっと。



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