オワリカラNEWアルバム”ついに秘密はあばかれた”についての、日本でいちばん長いブログ

昨日、ついにNEWアルバムのマスタリング(CDを作る最後の作業)が終わった。


これにて長かった音源制作の日々が終わってしまい、達成感とともにちょっとしたレコーディングロス状態です。


とはいっても、アルバムの中身が出来てもリリースまでの2ヶ月まだまだやることはあり、ていうか発売しないと世に出たことにならないので、ていうか買ってもらい聴かれないと嫌なので、今日は映像の編集に行ってきた。

それが予想を超えた振り切れ方で、「う〜む、僕の言う事は無い!あとはよろしく!」という感じで意外に早く終わったので、この時間でブログを書いている。




発表(たくさんの反応に感謝)と同時にブログを書こうと思ったのだけど、その時点では中身が完成していないどころかレコーディングの佳境に突入していて、毎日が「スタジオで芋洗い状態」で、そもそもまだ自分でもアルバムの全貌がわからないのに何か無責任なこと書いても説得力無いだろうなー、と思い書かなかったんだけど、

中身が完成した今なら自信を持って最高のアルバムだと言えるので、

今やっと書けます。



何度だって言っておきたいことだから、あらためて。




5月18日、

オワリカラ、メジャー1stフルアルバム『ついに秘密はあばかれた』を徳間ジャパンからリリースします。

この2年ぶりのアルバムで、今までの人も、これからの人も、全員を新世界へお連れします。

全12曲、自信アリ。











というわけで今日は、アルバムにまつわるいくつかの秘密をあばこうと思う。


(綺麗に繋がったなあ。ねえ?)




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さらばゴジコレ、忌まわしき記憶と共に

この文章は、先日サービス終了が告知されたゴジラのスマホアプリ『ゴジコレ』がサービスを開始した直後、2015年4月29日に僕が匿名でapp storeに投稿したレビューです。
現在のゴジコレは、この時よりは大分改善されて少しはマシになっている(察してください)けど、この時のゴジラファンとしての失意の記憶と衝撃は薄れません。
(ちなみにこのレビューは、消去されてしまいapp storeではもう読めないみたいです。)

ロード・エラー・クソゲー 三大害獣 地球最大の欠点
かえせ!信用を


48時間ほど前からwifi通信環境バッチリでもずーーっと通信エラーが発生していてゲームを開始することすらできなくなったので、せっかくなのでここでレビューを書かせていただきます。長文になります!

客観的に見ればそもそもゲーム続行不可能レベルなので星1つすらどう考えても多いというか、可能なら問答無用でゼロにしたいと思うクソゲーなのですが、この星1つはゴジラという素材をソシャゲの題材に選んでくれたことへの感謝ということにしておきます。
そうです、ゴジラはそもそもここ10年間新作が公開されることもなく冬眠期に入っていました。そのため現役で活躍するウルトラマンや仮面ライダーといった特撮ヒーローに比べてもゲームなどの題材になることが極端に少なかったのです。ゴジラファンは飢えていました。
そこに来て、ハリウッドでのゴジラ復活、そして日本での新作映画の決定と、まさかのゴジラ大復活祭りにファンは湧いています。この祭りによって、やっと定期的にゴジラの様々な商品が供給されるようになりました。
飢えていた時間が長かった分、それがどんな商品であっても、ゴジラであれば喜んで買ってしまう、という悲しい習性がこの10年で身に付いてしまったのです。このアプリのユーザーの大部分はこうしたゴジラファンではないでしょうか。そうして待ちに待ったファンに対して、この仕打ち。悪魔か。1週間の絶食の後に目の前に出されたステーキにかぶりついたらゴムだった気分ですよ。

一番ヤバい不具合の話は後回しにして、まず内容のレビューから。
課金が高すぎる、しかもそれで引けるガチャがあまりにも悲しいショボさという課金面でのダメっぷりはもちろんですが、そもそものゲーム性が単調すぎてヤバいと思います。一応ジャンケン的な属性の概念があるものの、基本的にただのパワーゲーム。数字が強い怪獣を出した方が勝ち、というドラゴンボールの20円カードダスのようなシステム。弱い怪獣でも工夫次第で戦える、みたいな要素が今のところ皆無です。
売りのドンピシャバトルですが、もしかして馬鹿にしてるのか?、という単調さ。タイミング良くボタンを押すというシステム、その判定もびっくりするほどガバガバ。めっちゃズレてるのに「パーフェクト」と出るのですが、パーフェクトの意味わかっているのか心配になります。
ソシャゲというのは基本的に課金して強いキャラを集める、という方向性でゲーム性は二の次なのが多いのは理解してますが、これはあまりにひどい。戦闘が極度に単調な作業にしかならず、かつこのドンピシャシステムのせいでむしろテンポも悪く片手間にもやりづらく時間もかかるという何重苦もの十字架を背負うことになってます。

もう一つ特に気になるのは、怪獣ごとの特色がまったくと言っていいほど無いことです。これはキャラゲーとして致命的!「ゴジラは強い」「ラドンは普通」「メガヌロンは弱い」程度の差しかないのはどうなのか。まだ「スキル」が実装されていないから今後に期待!、という前向きな声も聞きますが、見た感じそのスキルというのも基本的にステータスが増えるだけっぽくて、実装されても「だから何?」ということになりそうで、ものすごく心配です。この単調なバトルは考え抜いたスキルシステムで根本的に改革を起こし、テンポも改善しないといかんです。

で、こういうゲームってゲーム性ダメなぶんビジュアルに凝ってたりするものなのですが、頑張ってレベルアップしてもビジュアルに延々と何の変化も無いのは悲しいを通り越して哀しいです。最低ランクのゴジラも、超絶レアのゴジラも同じ。いや、実は図鑑のアイコンの背景がちょっとキラキラしたりするんですけど、だからなんだよ!
進化的なものも絶対必要です。せめてモスラ幼虫を育てたら成虫になるとかは最初から実装しとかないとダメでは。成虫になることもなく育ち続け、ものすごく強い幼虫になっても虚しさだけが残ると思います。ゴジラは他の作品に比べてキャラ数が少なく、ユニットを色分けして水増ししたり、進化を出し惜しみしたりしたい気持ちはわかります。でもどう考えてもダメなことは、ダメだと大人ならわからないといけません。

ここまではゲーム性に対するレビューで結論を言えば未曾有のクソゲーということなのですが、ここから本番です。ここからが地獄です。ようこそ地獄の三丁目。
とにかく「ロード遅すぎる!」「そもそも起動しません!」「ゲームはじまりません!」「怪獣消えます!」「データ消えます!」という不具合(これってもはや不具合っていうのか?)があまりにも多すぎてゲームとして成立していない。本当に普通のこと言っちゃうけど「なんでこれでリリースしちゃったの!?脅されたの!?」という阿鼻叫喚レベルです。これはマジでヤバい。ヤバすぎる。
不具合に関しては、「怪獣がちょっと浮いてる」「怪獣が巨大な豆腐になる」「出撃したら敵が誰もいなくて戦えない」などのもはや笑ってしまう不具合から、そもそもゲームができないレベルのものまで本当に幅広く取り揃えています。マジ豊富。
とにかく起動しないのは日常茶飯事。謎の通信エラーでもらえるはずの物がもらえなかったり、育てている怪獣が消えてしまったり。怖すぎでしょう。そして極めつけ。公式の不具合アナウンスを見て我が目を疑ったのですが「不明なエラーで強制終了することがある」「強制終了するとデータが初期化されてしまうことがある」。何だろうその、完璧なコンボ。ゲームは単調なのに、不具合がスリリングすぎます。
10000歩ゆずって、ゲーム内容に目をつぶったとしても( つぶれないけど)、この辺の不具合が解決されるまでプレイは絶対オススメしません。空でも見てる方がマシです。
この地獄絵図に、一緒に始めたフレンドもどんどんやめていきます。
「鳥も魚もどこへ行ったの…」「誰もいなけりゃあいさつもできない…」

それだけでなく会社として何かがヤバい…と思わせるエラーもあって、アプリを起動すると「にゃんくるりん」という同社のにゃんこパズルアプリのダウンロード画面に飛ばされるという意味不明の事態まで発生。「にゃんこをなでて仲良くなろう」じゃねえよ!これはあれか、ゴジコレで溜まったストレスをにゃんこで癒してね、というHEROZの気遣いなのか。何考えてんだ!
当然、このような不具合があるのでHEROZからお詫びコメントが出てるのですが、そのお詫びコメントを開いたら真っ黒。まさかのお詫びで無言。ちょっとゾッとしました。謝罪を通り越して一気に挑発まで行きました。すごい。
この運営のヤバさは何なんでしょうか。かつてあるスマホゲームで、わりとひどい運営に「このゲームは小学生2人だけで運営しているらしい…」という噂が流れて内心信じかけたことがありますが、ゴジコレの80倍マシでした。となると「ゴジコレは未就学児2人によって運営されているらしい…」という噂が流れたら信じそうです。

あと、いろいろと作品データに間違いがあるのです。キングシーサーはメガロゴジに登場しないし、ラドンはモゲゴジとは無関係です。この辺はオタクの口うるさいところなので、というかあまりにも他の問題点がクソすぎて、間違いは修正してくれれれば良いとすら思うんですが、愛も無いならせめて丁寧な仕事しろ!ということですね。

僕は開発者が夜逃げして納期に間に合わなかったんじゃないかと密かに想像しているんですが、とにかく出てしまったものは仕方が無い。とりあえずダメな物を連発して、まぐれで当たったもの以外は逃げれば良い、という現代的な悪しき考え方で作ったならその考えを捨てよう。まだ遅くない、と言う気はありません。だって遅すぎるから。間違いなく遅すぎる。でもやりましょう。それが成功する可能性は天文学的数字だと思います。でもやるんです。出したからにはやるんです。見えにくい所にも力を入れられる職人になって立て直してください。

だって『ゴジラ』はそういう心で作られて世界中の人の胸を打ったと思うからです。
『ゴジラ』の名を冠するなら、その心意気の片鱗だけでも持ってこれから作ってほしいと思います。

これにて僕のレビューは終わりです。
長文失礼しました。
最後に。
もしかしたらゴジコレは現代の暗黒面が生んだ徒花なのかもしれません。
何か大事な物を取り戻さないと、こういうクソな物はこれからも無数に作られ続けるでしょう。

「このゴジコレが最後の一匹だとは思えない。
もし愛のない粗製濫造が続けて行われるとしたら、 このゴジコレの同類が世界のどこかで現われてくるかもしれない…」

いつもの禁煙席

最近は、結構な頻度で同じファミレスの同じ席に座る。
近所のファミレスがどんどん閉店したり、営業時間を短くしたりしていて、夜中に入れるファミレスが1つだけになってしまったから、いつも同じファミレスに行かないといけない。
あまりに来るので店員に、この人毎日来て何してんだろう、という顔で見られている。
そこで、歌詞を書いたりしようと思うんだけど、数時間座っていて特に何もできない日もある。
ますます怪しい。

僕やバンドのツイッターを見てくれてる人は察していると思うけど、オワリカラは今怒濤の制作期間で、毎日曲を作っている。
年始からスタジオに入って思いつく事を全部試している。
これで4人が全てを出し尽くしてしまい、残りカスになってしまっても良いというつもりでやってる。
穏やかに長く続けたいという、延命の気持ちはさらさら無い。
(まったく非人間的なバンマスだ。)
ただ作れるかぎり、4人で作りたいだけだ。
ついこの間のスタジオで最後の一曲の形が見えてきて、曲はできあがった。
曲の満足度はめちゃ高い。
もしこれでダメなら、ダメだ笑。(禅問答)
歌詞の大部分は曲と一緒にできる。
あとは、残り少しの部分の歌詞を書ければ、この曲たちを届けるために動き出せるというとこまできた。


その、あと、わずかな歌詞がまだできないわけだ。
「良い歌詞」に仕上げたり、「オチ」をつけたりは出来るはずだ。
でも、僕がオワリカラで書きたいのはいわゆる「良い歌詞」とは少し違う気がする、心の裏をくすぐる「気持ちの良い言葉」。
この曲と合わさったら、さらに気持ち良くなれる言葉。
それがそもそも「歌詞」か笑
堂々巡りになってきた。
まぁ、でも頭で考えても出てこないから、考えないようにしている。
だから、こうしてファミレスの席にただ座っている。
今日も。


追記、
ここまで書いて、
ふと、自分が知ってる数少ない谷川俊太郎の詩を思い出しました。

「私はただかっこいい言葉の蝶々を追っかけただけの
世間知らずの子ども
その三つ児の魂は
人を傷つけたことにも気づかぬほど無邪気なまま
百へと向かう」

※この続きの二行は、割愛します。

デヴィッド・ボウイと『私の死』

デヴィッドボウイが死んだ。
僕の世界で一番好きな人が。
僕はデヴィッドボウイが死んだら地球の回転は止まるもんだと思っていた。
少なくとも、僕自身に関しては仮にその情報を直接知らなくても体調に異変をきたし、何か超常的な力を持ってして彼の死を感知できるだろうと信じていた。
それほど好きだったのだが、しかし、地球は当然のように回転をやめず、僕自身も友人に知らされるまで普通の祝日を暮らしていたのが、自分はデヴィッドボウイの美学の外側にいたのかと哀しくなった笑。
アルバムリリースの数日後にこの世を去る、というあまりにも完璧な去り際で彼はいなくなった。
そんな完璧さ、現実世界ではムダだ。
しかし「人間には美学を築くムダがあり、それこそがすばらしい」と教えてくれたのはデヴィッドボウイで、同時にその裏側の醜さも軽薄さもボウイの音楽は教えてくれた。


デヴィッドボウイが死んだから、
これからたくさんの曲が引用されて、多くの追悼が出されるだろう。
ボウイのすべての曲は死に結びつけられるし、それだけの想像力の余地を残してくれていたのもまたボウイの異形…もとい偉業なんだ。
しかし、デヴィッドボウイの死に際し、この曲について、日本語で最初に書くのはわたしでなければならない。そうでなければ嫌だ。
デヴィッドボウイには、「My Death」(私の死)という持ち曲があったこと。
この曲はアルバムに一度も収録された事がなく、ボウイにとって世界に自らを売りつけた1972年(人類の歴史の中で僕が一番好きな年だ)の『ジギースターダスト』のツアーで演奏された。
唯一、ツアーの映像を収録した『ジギースターダスト・モーションピクチャー』でのみ演奏を聴く事ができる。
この曲はジギースターダスト&スパイダーズフロムマーズの1年半のツアーのセットリストから一度も外れることがなかった。
そもそもこの曲は、ジャック・ブレルというフランスのシャンソン歌手・作詞作曲家の曲のカバーだ。
デヴィッドボウイはトリックスターで、本質のようなものを持っていないことを信条としていて、簡単にはそれを見せない。
しかし本質を持っていないフェイクだけのものがこんなにも長く、人の心をとらえるはずが無いんだ。
たくさんの美しいフェイクに彩られたボウイの煌びやかなディスコグラフィーの中で、実はすべてを貫く彼自身の本質に肉薄し得た詩の1つが、これだったんじゃないかと僕は思う。
今、ボウイのファンにこの詩を読んでほしいが、ボウイで検索しても『My Death』自体がボウイの歴史の中ではマニアックな曲で、ネットにボウイバージョンの訳詞は見つからない。
『デヴィッド・ボウイ詩集 スピード・オヴ・ライフ』においても、この曲の訳詞は権利の関係で収録されていない。
僕は、まったくない英語力と翻訳サイトを使って、僕なりの『My Death』の「意訳詩」を作って、ここに置いておくこと。
それが、極東の島国に生まれた僕に出来る追悼だ。



『私の死』

ジャック・ブレル デヴィッド・ボウイ


私の死は古い車輪のように待っている


わかるんだ、わたしはその道を辿るだろう


死と、去り行く時に、口笛を吹こう



私の死は聖書の真理のように待っている


あの青春の告別場で


僕たちは、去り行く時に飲み交わそう



私の死は、闇夜の魔女のように待っている


それでも、わたしたちの愛は確かに輝く


さあ、去り行く時を思うのはやめて




扉の向こうに何があろうとも


天使だろうと 悪魔だろうと どうでも良いことさ


その扉の前にいるのは、


あなたなのだから




私の死はめくらの乞食のように待っている


真っ暗な心で世界を見ている


去り行く時の銭別をめぐんでやろうか




私の死はあなたの太ももの間で待っている


あなたの冷たい指が私の眼を閉じる


さあ、去り行く時を思うのはやめよう




私の死は友人たちの許しを待っている


終わりを迎えるまでの、束の間の喜びの時間


さあ、去り行く時を思うのはやめよう




扉の向こうに何があろうとも


天使だろうと 悪魔だろうと どうでも良いことさ


その扉の前にいるのは、


あなたなのだから




私の死は枯れ葉の中で待っている


魔術師の神秘の袖の中に


野うさぎや、犬や、去り行く時が。




私の死は花々の中で待っている。


黒い、何よりも黒い影の中に潜んでいる


去り行く時のためにライラックをつもう。




私の死はダブルベッドでも待っている


忘却の帆を張ろう


さぁ、シーツを持って 去り行く時を包んでしまおう




扉の向こうに何があろうとも


天使だろうと 悪魔だろうと 僕にはどうでも良いことさ


その扉の前にいるのは、


あなたなのだから




以上、
1972年のサンタモニカでのライブ盤の歌詞を参考にがんばって意訳してみた。
もちろん僕は別に英語はわからないので、大部分が想像による補強をした「意訳」だ。
完全なる間違いがあったら、ご指摘ください。。

この曲を書いたジャック・ブレルという人は、キャリアの絶頂の60年代後半に引退宣言を出しステージでの歌手活動を引退して、10年以上にわたる闘病生活に入った。
ちょうど絶頂でおこなわれたジギー・スターダストの引退宣言、そしてボウイの晩年のステージ活動からの引退とダブる。
そしてブレルはアルバム収録曲から漏れた没曲を「何があっても永久に発表しない契約」をレーベルと結んでいたほどの美学の人であり、僕はそこもボウイとダブって見える。
少なくともキャリアにおいて最も重要な時期に、決してセットリストからはずさなかったこの曲がボウイにとって核心に迫る曲であったのは間違いない。

最後に、
ボウイが死んだ時に不謹慎だけど
『DAVID LIVE』というアルバムがある。
もちろん「デヴィッド、生きる」という意味ではなく、デヴィッドボウイのライブ盤だ。
皮肉な事に、このアルバムのジャケット写真のボウイは、死人のように影が落ちた陰鬱な姿をしている。
その死人のような姿をボウイは気に入っていなかったらしく
「タイトルを”DAVID BOWIE is Alive and Well and Living Only in Theory”にすれば良かった」とインタビューで語った。
日本語にすると「デヴィッド・ボウイは健在で、理論の中にだけ生きている」となる。
デヴィッドボウイの歴史が、終わるのではない。
デヴィッドボウイのいた宇宙の歴史が終わり、デヴィッドボウイのいない宇宙の歴史が始まるのだ。



※全体に『デヴィッド・ボウイ詩集 スピード・オヴ・ライフ』を参考にしました。

渋谷モンパルナス終了!

オワリカラ主催サーキット・渋谷モンパルナスvol.2、無事終わりました
ご来場の皆々々々々様、出てくれたバンドたち、本当にありがとう。
楽しかった…1日ずっと。
アメイジングなイベントができたと、本気で思う。

出てくれたバンドはもちろん
撮影の七五三デーズ、水藤監督、おはぎちゃん、WWWのPA、照明、運営はオワリカラチームが、GARRETはRocketDashRecrodイコウガさんが、CYCLONEはRock Steady Wasedaの皆さんが中心になって運営してくれた。イベントのアートワークは中村遼さん。本当にありがとう。全員集合だった。
僕も社会適合力低いとはいえ、その大変さを理解してます。
僕たちに関わってくれて、心から感謝してます。

オワリカラツイッターで、当日の写真やお知らせなど見れるよ。
(ていうか、そっちを見てください!)

ここでは普通は書かないことを書くので。
集客足りませんでした、すいません。
「8分咲き」でした。
そもそも「入場規制」を無くそう、というのが一個テーマとしてあった。
一般的なサーキットイベントにおいての入場規制がどうこうというのは考えてない。
そりゃ僕も自分のバンドが入場規制になると単純にたくさんの人が見たいと思ったということだからすごく嬉しいし。
しかし例えばミ○ミホイールや見○題や下○沢にてとかの規模で入場規制になったなら「すごい!」という話にもなろうが、「渋谷モンパルナスで入場規制になったんだ!」と言ってもこれはもはや別になんか違うだろうって話だ。
それなら、せっかく音楽好きが集まる自由に楽しいもモットーのモンパルナスなんだし「見たいバンドは絶対に見れる」ことを重視したいと思った(第1回から)。
そうすると会場の数はどうしたって3〜5くらいが限界だ。
それと「バンドにギャラを払う」ことをしたうえで、ちゃんとイベントが回ることを両立したいと思った。
これだと、たくさんの会場を押さえて「めちゃくちゃたくさん出るから楽しそう!」というのが、まずできない。
どうしても入れない会場が出てくるから。
そうすると15バンドの「組み合わせの面白さ」でいくのだ。
これは前回も同じコンセプトだった。
その「意外な組み合わせの面白さ」、それは前回同様、今回もできたと思う。すごいメンツだと誇りを持ってますし、事実みんな最高のライブだった。
それで今回、400人以上がモンパルナスに来てくれたので、良い感じじゃないかと思うのだが、上記の条件を満たすには実はもう少し足りないのね、びっくり。
つまりもう少しの人たちに面白さを伝えて、重い腰を上げて昼から街に出て現場に来てもらわないと達成できない。
上記の条件を満たすには、全ての会場が程よく満員になりつつ、イベントとして回る、あるピンポイント…そんな針の穴に糸を通すような着地点を達成せんといかんのです。
それはたしかに針の穴に糸を通すようなことなのだけど、穴の1つや2つ通せないのでは意味が無いのです。
だから「8分咲き」なのです。
イベントの「内容」とはまったく関係のない話なんだけど(そこは最高だった!)。
で、残りの2分はひとえに我々の「宣伝能力」の不足だ。
「面白いこと」をやるのと、「面白さ」を伝える事はぜんぜん違うからね。
そこは反省して、今後がんばりますぅ。

とか言いながら、
「新宿モーション10周年10月10日全10バンド持ち時間10分チケット代10円」
というさらに無謀なイベントを企画してしまいました。テヘペロ。

「頭おかしいのか」とたくさんの声をいただいております。
でもね、僕らが面白いことやったら、必ず来てくれる人たちがいることを知っているから、こんなこともやれる。
つまりあなた。そこはお忘れなく。


渋谷モンパルナスについて

オワリカラ主催サーキット『渋谷モンパルナス』まであと2日。
ていうかもう40時間以内。
すでにタイムテーブルも公開されて、あとは明後日の13時半の開幕を待つのみ。
一番手は撃鉄、最後はオワリカラ。
全15組、手前味噌ながら(手前味噌ってなんなんだ?)、
すっごく面白いと思うのよ、この並び。
「たしかなものを、意外な組み合わせでやれたら良いよなー」という、
最初にイメージしたまんまの手触りになった。
たくさんの人に来て楽しんでもらって、出演してくれたことに報いたい。来てね。


モンパルナス直前だからなのか、バタバタしてて落ち着かないので空いてる時間は無心にゲームをやっている。ポチポチと。
『スパロボBX』という、いろんな作品に出てくるロボットが共演するゲームで、これをやっているとサーキットイベントに似ているなぁと思う。
そこで作品数を数えたら、主人公ロボ以外14組。これモンパルナスと一緒じゃん!となり、モンパルナス出演バンドをロボットに例えた「スパロボBXと渋谷モンパルナスは似ている!」という意味不明のブログを書くところだったが、どうしてもうまくハマらないので没にした。至極残念。
「ダンバイン=カーネーション」とか、結構良かったんですが。
バンドをロボットに例えるのは難しい、という本当にどうしようもない経験を積んだ。

さて、そうそうバンドといえば、各バンドの紹介をオワリカラ公式ツイッター(こちら)でやっている。
フォローせずとも覗いてみてほしい。
いや、そして勢い余ってフォローしてほしい。

15バンド(オワリカラ抜くと14)、かなり縦横無尽なメンツになったのでちょっと戸惑ってるような声を聞くのですが、
「メンツのわかりやすさ」という意味ではたしかに違うかもなぁ、オワリカラらしさって意味ではこれ以上ないけど。
でもその迷いとか、驚きが、面白さや出会いなんだと思うんですよ。
すべて絶対に「音楽の面白さ」を感じられるアーティストに出てもらえたと思うので、
ひっかかる部分が1つでもあれば、もうそのまんま1日楽しめるのを保証するよ。
そのひっかかる部分にのっかってみてよ。

自分の感性以上の羅針盤なんてこの世には無いしね。
情報にあふれて、センスにあふれて、正解にあふれてて、それがとても難しい世の中ではあるけど、あなたの人生の主役は常にあなたなわけだし。
よくわかんなくなってきたな閑話休題。

出演バンドに関する話は、ツイッターで全力でやってるので(むしろそっち見てください!)
ここでは普通しないような話をしよう。
「出てもらえなかったアーティストの話」を。
実は、今回のイベントに呼びたくて声をかけていたけど、ダメだったアーティストが二つある。
いや、断られてしまった事はもっとたくさんあるけど、この二つは最初から絶対入れたいなと思っていてダメだった。

1つは、『ゆれる』
真っ先に依頼を出してバンドも出演したいと言ってくれていたのだけど、どうしてもスケジュールが合わなくてNGになってしまった。
あみくんは、夜中に「どうしても無理だ、ごめん」と電話をかけてきてくれた。
同じ日、ゆれるは地球の別のどこかで動いている。
一緒にやれないのは残念だけど、地球のどこかでバーンとやってくれてれば僕は嬉しく思う。
そっちのバーンと、こっちのバーンで地球を回そう。

代わりってワケじゃないけど、ゆれるにはツアーに参加してもらう。
岡山でツーマン、広島、福岡にも参戦。来てください。

もう1つ、というかもう1人は大槻ケンヂ氏。
氏の番組に呼んでもらった時から、オーケンを呼びたいなーと思っていたのだが、同日にある『夏の魔物』に出演が決まってNGだった。
こちらもまた、青森でバーンとやっていらっしゃると思う。いつかどこかで一緒にやりたい。


そうやって実現できなかったことも含めて、本当裏ではいろいろなこともあって、基本的にそんなに働きたくない、忙しいの嫌いな僕にしてはよく働いて、実現できたこのメンツにとても誇りを持っているのです。
まだ滑り込みでチケットも買えるので(ぴあだけ終了)、もうちょい駆け込み予約がもらえたらとても嬉しいわたしたち。2日後モンパルナスで会いましょう。
絶対、楽しいよ。


最後、20:30〜からWWWでのオワリカラ。
ここでいくつかお知らせがあるよ。


ジュラシックワールドに怪獣ランドを思う

『ジュラシックワールド』を見た。
この夏、とにかくぶっちぎりに大ヒット作だ。
文句のつけようのないヒットっぷりで、本来ならこういうヒット作に身構えてしまう性分だが、そこは続編モノの強み、ただひたすら楽しみで楽しみで仕方なかった。
爺さんみたいに思い出話に花を咲かせるけど、なんといっても第一作『ジュラシックパーク』が公開されたときの熱狂はすごかった。
小学校低学年くらいだったと思うが、「今、マジで恐竜がキテル。マジでナウい」となったのだ。
今から考えると1億年くらい前にいた生き物がナウいわけないのだが、とにかく恐竜に夢中になった。
僕は基本的に凝り性なので、昆虫にハマっては昆虫博士的なポジションをめざし、恐竜にハマった時はやはり恐竜博士的なポジションを目指したものだった。
どのようなシチュエーションでも恐竜図鑑読みまくってた。
その恐竜狂い的なスタンスは外にも伝わっていたようで(当たり前か)、バレンタインデーに恐竜の形のチョコをくれたプテラのような、もとい天使のような女子がいた。

義理にしては少し凝ったチョコをくれた、ちょっとぽっちゃりしたあの子はなんて名前だったかなぁ。思い出せない。
恐竜の形が崩れるのが勿体なく食べないでおいたら、カビが生えたのは覚えている。
捨てざるを得なかった、ほろ苦いビターな思い出。もう人妻でしょうね。

ここにきて20年越しの続編『ジュラシックワールド』。
しかも一作目の直接的な続編ということで、期待せずにはいられない。
完璧なシチュエーションで見たい!と、まず4DMXで見る事を固く誓った。
4DMXとは、椅子ががたがた揺れたり、風がふいたり、水がかかったり、匂いがしたり、アトラクション的に楽しめる富士急ハイランド的なシステムだ。
3D眼鏡をかけて顔に風を受けてキャーキャー言ってる姿ははたから見たらうっすらとバカみたいで「そんなの邪道だ!映画っていうのはな人生なんだよ、じっくり腰を据えて、1人で、自分の人生と照らし合わせながら見て初めて感動があるんじゃないのか、みんなで揺れながらワイワイ楽しもうなんてそんなの映画じゃねぇ、子供の遊園地遊びだ!」と憤った諸兄の声が聞こえてきそうだが、どーでも良い。
マッドマックスで経験した4DMXが超楽しかったのだ。
そのため「4DMX以外では絶対見ないぞ!」と余計な誓いをたててしまったために見るのがものすごい遅くなった。
とにかく瞬殺で完売してしまうんだ4DMX。席数少ないから。
結局ひと月近くたってやっと取れた席は、深夜の0:30スタートで上映終了が深夜3時という非情に厳しい時間帯だ。深夜三時に新宿の街に投げ出される救いの無さ。
それでも4DMXで見たい、と新宿難民覚悟でこの席を取る。4DMXは3400円だ。ただただ高い。
で、先に結論から言うと別に4DMXじゃなくてもこれは良いかな?という感じ。
すごいけど、3Dでも良いかな。うん。
あと終わった後に、後ろの席の人が吐いてたんじゃないか疑惑がわき起こり、グラグラ揺れるのも考えものだなーと思った。

それはそれとして下準備も完璧だ。旧作をDVDで見返す入念さ。
一作目、本当に面白いなぁ、完璧!パーフェクト!こんな面白い映画ある?すごいよ。
そりゃ夢中になるわ。毎号ついてくる骨を集めて暗闇で光るティラノサウルスの骨格標本を作ろうとするわ。
二作目、それほど面白く無いなー。そりゃ恐竜熱も冷めるわ。光る恐竜標本も完成させられないわ。
三作目、見ませんでした。
で、ここまで準備して見た『ジュラシックワールド』ですが、期待には応えてくれた。
これぞエンタメ、大作はこうでなければという強引かつ大味な快感。
ヒロインの女性も、30代のエロ可愛い気の強い美人でわたしは大好きです。最近洋画のヒロインとても良い。よくわかってる。
出てくる○○○が実は一作目の○○○だったり、あれが出てきたり、それが出てきたり、一作目を見てると楽しめるポイントが予想以上に多かった。
簡単に言って「ジュラシックパーク」に夢中だった人たちを確実に仕留めにかかってる。
それはもうラプトルの狩りのような正確さで。そして見事に仕留められたのがわたしです。

しかし、ちょっとひっかかったのはこれはもう「恐竜映画」ではなく「怪獣映画」ではないか?
今回の目玉、合成恐竜・インドミナスレックスは怖くて最高だけど、どうも恐竜とは思えない。
怪獣に思える。
そうするとパークに飼育されている恐竜たちは『怪獣総進撃』で怪獣ランドに飼育されているゴジラたちに見えてきた。

そんなことを思っていたら、まきおくん(エンジニア)とジュラシックパークの話になった。
まきおくんは小学生時代あらゆる恐竜の名前を暗記していたほどの恐竜マニアだったのだが、
「ジュラシックパークの恐竜は、サイズや時代配分がめちゃくちゃでぜんぜんリアリティがなくて子供心に認められなかった」というようなことを言っていた。
う〜む、上には上がいるものだ。


きみはチンクイムシを知っているか

アウトドアはあまり興味ないけど、なぜか夜の海は好きで、夏になるとたまに行く。

1年に1回行くか行かないか、だけど。

「それでも意外!」と言われることがあるのだが、多くの人がイメージする海水浴とは程遠く、ほとんど入水自殺に近い形だ。

ちょっと離れたところに行くと、基本的にほとんど誰もいないからね、夜の海岸。

夜の海、こわいよなぁ。

本当に夜の海のヤツは、怖い。吸い込まれそうで。

あと巨大な何かが出てきそうだ、怖い。

あと厳しいね。海は厳しいよ。

海に行って波打ち際の浅瀬をジャブジャブ歩いていたら、なんかものすごいチクチクする。

子供の頃からあのチクチクを「うわー、波が強いから砂がぶつかってくるんだな」と思っていたんだけど、今回はそのあと蚊にさされたみたいに発疹ができた。

すぐに引いたんだけど、「これ、砂じゃねーな」と思って調べて、『チンクイムシ』という存在を初めて知った。

名前に触れたい気持ちはわかるけど、それはちょっと置いておいて、

これはカニやエビの幼生が集団で漂ってるとこに突っ込むとチクチクするらしい。

目に見えないくらい小さくて毒も無いけど、なぜか人によっては長いこと腫れたりする人もいて、その原因は謎らしい。

これが万が一、水着に入ると大事な所がかゆくなるから文字通り『チンクイムシ』と名付けた名も無き天才コピーライター(バカ)の海の男が日本のどこかにいる。

(ちなみに、別に男だけに襲いかかってくるわけではなく、女性にもアレルギー反応を起こす人は平等にいる)

かっこよく言うと「プランクトン皮膚炎」。

これ本当に昔から不思議だったんだ。

最初は足に小さい魚が噛み付いてきてんのかな、とか思ってたんだけど見えないし、砂かな?砂だよな、と納得していたのだけど、目に見えないカニやエビだったのか。

しかもヤツらは集団で一カ所に漂っているので、場所を変えればチクチクしないらしい。

知らなかった!


では、最後に首無し海水浴。


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ニューシングル『new music from big pink』について

8/26にリリースのオワリカラのシングルについて。



・”new music from big pink”の話

”new music from big pink”を、オワリカラのライブに来てくれている人は聴いたことがあるかもしれない。
いつも、ガっっっっっっっっっとやってめちゃくちゃになったステージを立て直してから、最後に演奏しているあの曲。
いつもその前の部分でライブが終わったと思って、サーキットだと帰る人がいたり、つくばロックフェスでは転換DJが始まっちゃった笑。
でも、この曲が出来てからずっとライブの最後に演奏し続けてきた。
2015年上半期、セットリストからはずすことはほとんど無かったのは、
「良い曲だ〜」という自信と「大事な曲になる」という確信があったからだと思う。
この曲が出来た夜、歌が、曲が、言葉が、アスファルトを離陸してまっすぐに飛んでいくところがイメージできた。
あの時、北北西の空はクリアだった。

この曲は、バンドマンにもリアクションや人気がある曲だったりする。
けど、「良い曲で大好きだけど、売れないと思う」と言われたりもする笑。
いやいや、おれはそうは思わないけど、たしかにこの曲は「音楽を求める人」に響く曲なのかもしれない。
でも逆を言えば、音楽を求める人「全員」に響くと思う。
だから、シングルにしよう。
今回はタワーレコード限定シングルで出せることになったけど、ありえないくらい何も決まって無い、自由すぎる状況で作った。
それはつまり全部自分でやっていく世界で、音源制作から、誰にジャケを頼み、誰にPVを頼むかもバンドの人脈で、そのやりとりも自分たちで進めている(各所に迷惑かけてたらすいません)。
今更なDIYアピールをしたいのではない。
そういう自由なタイミングでやれるなら、やっぱりこの夏、この曲を出したかった。
理由は言葉にすると正直難しくなるけど、
これがオワリカラだと思ったし、
あのとき、離陸していったこの曲のイメージを信じているからかもしれない。
たとえばバカげた戦いでも、この夏は頑張らせてほしい。

いまや音楽が生まれたその姿で人に届くなんて奇跡でしかない。
ほとんどの場合、音楽はSNSのオマケや、話題作りの道具だったりもする。
それは健全だ。
それが悪いとは思わないし、みんなにも自分の音楽にもそんな時代を楽しんでサーフしていってほしいけど、
「歌が出来たから、いろいろと越えて届くから、聴いてくれ」
っていうスタート地点をなぜかおれは忘れることができない。
今、そういう歌が残せたら良いな。



・レコーディングのはなし(難しい話だなーと思ったらここは飛ばしても可)

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今回のシングルのレコーディングセッションは、冬にやった。
川越にある一件家を改造した、ガレージみたいな最高のスタジオで録音した。
壁にでかい絵が飾ってあって、床には派手な絨毯、周りを見渡せば見たこともないような機材がゴロゴロ。
ちょうどボブディランが地下室で録音したベースメントテープスや、クラッシュがガレージで録音したロンドンコーリングのデモ盤がイメージにあった。
あれってアンプが鳴ってるとか以前に、部屋や家が鳴ってるんだと思うんだよ。
そして小学生のクリスマスプレゼントのように念願だった60〜70年代のアナログテープ機材での録音。
エンジニア・加納さんのこだわりのコンプも卓もアナログだ!
この曲を加納さんは気にいってくれて「スタジオのテーマソングにするよ」とメールをくれた。このスタジオで録れたのが本当に良かったと思った。そんなところからマジックは始まってた気がする。
それをツールスを通してデータ化して家に持って帰って、今回もミックスは自宅でやった(年始の会場限定シングルも同じ要領だ)。何度も偏頭痛になった。
それを三鷹にあるまきおくんのスタジオに持ち込んで、最後の調整とマスタリング。
自分の中には理想の音というのがやっぱり未だにあって、自分たちの技量や知識が足りないのもあって、そこに近づくことが出来ないもどかしさが常にあるけど、この三つ巴レコーディングでもう一歩進めた。これを「2015夏の大三角形」と呼ぼう。

結局、ルールなんて無いってことなんだ。
普通は1つのスタジオで作業を完結させるのが基本だし、2人のエンジニアを股にかけてアーティストがでしゃばってミックスまでやるのは失礼だという考え方も音楽業界的にはあるかも、こんなイレギュラーなやり方、無駄だー!と言われることもありえると思うけど、
もうそういう「業界の常識」は本当に瓦解してて、全部のバンドが少しずつ違うやり方をしてなくちゃ不自然なくらいだ。
なぜって、もう人対人の話だからさ。
加納さんとまきおくん、それを良しとしてくれて最高の技術で手伝ってくれた2人のエンジニア氏に心から感謝してます。

↓ここがレコーディングしたGO GO KING STUDIO。




・カップリング曲について

今回、新曲は『new music from big pink』だけ。
ここは、ぼやけさせたくなかった。
その分、カップリングでは超遊んでます。
まず、蜜の木村ウニが歌う『ドアたち』という最大級の珍品が収録。
これはオワリカラが公開実験を行う「真昼の実験惑星」というイベントで行った木村とのセッションが良かったので、ぜひ音源化を、という(自分の)声にお応えして待望の音源化!
全俺が待っていた!(お客も待っていたと信じたい!)
これが良いのです、木村のハスキーかつ年齢不詳な歌声が、オワリカラの無理矢理サマーバージョンなドアたちに乗っかったシュールかつポップな感じが。

もう一曲、鍵盤カメダタクがリミックスした『new music from big pink(KAMEDA TAKU CANADA REMIX)』が収録。
その名のとおり、カメタクがカナダツアー中にカナダの風を受けながらリミックス。
みんながカナダの街で遊んでいる時も、ホテルで黙々とリミックスしたカメタクの涙のリミックスです。
オワリカラのライブではこんな風に



物理法則を無視してアクロバティックな演奏をするカメタクだけど、打ち込み関係の知識も豊富で、緻密でドープなリミックスに仕上げてくれた。
オワリカラのメンバーは、カメタクは打ち込みアレンジャーできるし、カワノくんはセッションドラマーできるだけの技術があるし、ツダ巨匠は酒に強くて飲み屋に良くいる。
おれは漫画と特撮が好き。

・最後にアートワークについて

今回のシングルのアートワークは、渋谷モンパルナスと合わせて中村遼さんの仕事。
科楽特奏隊のリョウヒデキお兄さんとしても一世を風靡しつつあるお兄さんですがそもそも僕の実際の先輩だったりして(この「先輩!」っていう文化、外人から見るとすごい面白いらしいね)、細かい所まで汲んでくれた。
「この近くで見ると渦巻きに飲み込まれてボヤけてくる」というちょっとした錯視を利用したジャケは、バンドのイメージをも表現してくれたと思います。
このジャケがアナログ盤になったら良いだろうな。
このシングル売れたらアナログ盤も作れるから、買ってください。


追記、
長々とありがとう。
ここまで読んで気づいた人もいると思う、「この曲の内容に関する話」がぜんぜん無いことに。
昔からオワリカラを知ってる初代マネージャーに酔っぱらって「もうヒョウリが歌うことは全部この曲の中にあるよね〜」と言われた。
酔っぱらってないおれは「そんなわけあるかい!わしはこれからじゃい!」となぜか方言で言ったけど。
でもたしかにこの曲に何かがあるなら、それはストレートに曲と歌詞の中にある。
この曲は特別にそういう曲になって、
そうして、伝わったすべてが正解だと言える曲だ。


”new music from big pink
心臓をつきやぶり ジャンボジェットが 離陸する
おれの想い 夜を越えて お前の街へ”

届く日は8・26。



22年目のダイレンジャーを25話(半分)まで見た男


子供の頃にリアルタイムで見ていた時から約20年ぶりに『五星戦隊ダイレンジャー』を見てるんですが、これがすこぶる面白い。
こんな面白いものがテレビつけたらやっていたなんて、幸せな国に生まれたものだなー…とか感慨深くなってしまうほどに面白い。

このダイレンジャー放映の頃、世の中的には格闘ゲームやバトルマンガがブームで、中国拳法(風味の何か)とか気功(風味の何か)とかが子供たちの間でホットだったのを受けて、中国のダイ族が使う「気力」というパワーを受け継いだ若者5人が、「妖力」という悪のパワーを使うゴーマ族と戦う。
ゴーマがなぜ日本を狙うのか、なぜ5人が選ばれて戦わなければいけないのか、という導入部分が25話になってもまだまったく描かれていないのが逆に清々しい。
赤の他人の5人が、いきなり「お前たちはダイレンジャーとして戦うんだ!」みたいなことになって「ええ!?」とちょっと驚いた次のシーンではもう馴染んでいた。

とにかく基本スタンスとして「勢い」で押し切る方向性らしく、テンションとテンポは最高だけど、わけのわからない事が多い。
始まってすぐに、ダイレンジャーの本拠地が東京駅の目の前の階段を降りたところにあるのを見たときに、「うわこれ絶対すっごい面白い」と確信しました。
そんなところゴーマにバレバレなのはおろか、一般人も間違って入ってきそうだろ。

主人公5人はもともと一般市民で、それぞれが餃子屋の店員、美容師、ペットショップの店員、駆け出しボクサー、女子大生だ。個性的すぎ、かつ庶民的な愛すべき戦隊なのだ。ダイレンジャーは役者さんも素晴らしく、キャラが立ちまくりだ。
しかしボクサー以外は拳法と関係ない人生にもかかわらず1話から生身で戦ってもなぜか独自の拳法を会得していてすごい強い。それに関する説明は何も無い。しかも唯一の格闘経験者・ボクサーのテンマレンジャー・ショウジの得意技は蹴り技だ!これは本当にわけがわからない。パンチしろパンチ。しかし生身でも役者さんたちがアクションを頑張っていて、変身しなくても生温いアクションは見せないあたりは超熱い!

ゴーマの怪人たちもかなりお人好しらしく、餃子屋やペットショップで働いてるプライベートの時は襲いにこない。数人集まってる河原とかを狙って、しかも律儀に倒されるまで何度も繰り返しやってくるのがちょっと愛おしい。作戦がやたらと子供をさらうのもお約束だけど、「10歳以下の子供を使うのには儀式的な意味がある」とちょっと説得力を持たせてるのが憎みきれないろくでなし。


ダイレンジャーは異色作を目指して作られて、結果的に後の戦隊シリーズのエポックメイキングになったそうですが、一般的な戦隊のように特定の色(赤とか)がリーダーとか主役という概念がなく、5人それぞれのメイン主役回がある。
それぞれのメイン回の時にはCM前後のアイキャッチや名乗りの〆がメインのキャラクターに変わるんだけど、これがとても楽しい。
たぶんももクロとか、アイドルを応援してる感じに近いのだと思う。
めまぐるしく歌う人が変わったりして、自分の応援してる娘がセンターを取ったら嬉しいとか、そういう感じかな。
個人的にはキリンレンジャー推しで天時星・和(カズ)が好きなんだけど、あまりメインになることが無い。

ちなみにキリンレンジャー和役の土屋圭輔さんには同じく役者の双子の兄・土屋大輔さんがいて顔が超そっくり。
なんと特撮にはつきものの「ニセモノ登場」を、CGも合成も駆使せず「顔のそっくりな双子」を使って映像かしてるのは必見だ。

ダイレンジャーは名乗りもすごい。
戦隊もののお約束で、変身したら「リュウレンジャー!天火星リョウ!」とそれぞれが自己紹介しながら1人ずつポーズを決める。
最後に「天に輝く五つ星!五星戦隊ダイレンジャー!」と全員でポーズを決めるのだが、子供とかはこれを真似して遊んだりする。
しかしダイレンジャーは、この1人ずつの名乗りポーズがが子供には絶対真似できないんじゃないの!?というくらい難しい。
もうやけに難しいのだ。

たとえばこれがアバレンジャーとオーレンジャー。


そしてこれがダイレンジャー。


ダイレンジャーだけ身体のバネを使い過ぎだろう。
特にキリンレンジャーの酔拳風のポーズがすごい。かっこいい!
「じゃあ、おまえキリンレンジャー担当な」と言われて泣きながら練習した子供が日本のどこかにいなかったとは言い切れない。

この名乗りシーンに代表されるように、拳法をテーマにしてるだけあってスーツアクターの皆さんのアクションもキレキレで本格的だ。
さらにリュウレンジャーの呼びだせる気伝獣(巨大メカ的なヤツ)・龍星王のミニチュアの動きがすごい。
巨大なロボット龍が背中を波打たせながら空を飛ぶ特撮がめちゃくちゃかっこいいわけです。
しかもそこから人間形態に変形したり、他の気伝獣と合体したりするし、そのへんの特撮も良い(毎回使い回しだけど)。
合体後の大連王が必殺技を繰り出すときには背景に水墨画が出てきたりと、センスも全開だ。

あとはもうおなじみかもだけど、音楽も最高。
オープニングとエンディングを作曲してるのが大野克夫氏だって知らなかった。名探偵コナンの劇伴や、沢田研二のヒット曲で有名な作曲家だが、どちらも超がつく名曲だ。
劇伴もすこぶるかっこいい。カバーしたい。

さらに途中から登場する6人目の戦士・キバレンジャーの変身前の姿がシリーズ初の子供(視聴者と同じくらいの)だったり、5人それぞれに因縁のライバルやヒロインがいたりして、しかも一話が20分もないからサクサク進んで、あっちいったりこっちいったりでまったく飽きない。
同時にその「勢い」の凄まじさゆえ、25話(DVD5巻まで。全体の半分)の段階でストーリーやキャラが崩壊しはじめている。あと最初の方は中華っぽさがあったゴーマ怪人がもう意味不明の感じになってきていて、「紐男爵」や「ガマグチ法師」のような「物+階級」というルールもめちゃくちゃになってきて「早口旅がらす」っていうヤツが出てきたんだけど早口って物か?旅ガラスって階級…か…?そもそも純和風じゃないか!(早口を言えないと爆発する爆弾を投げてくる強敵)
そういう感じで暴走の気配がしていてハラハラする、こっからどうなるのかまったく予想も出来ず、そんな意味でも目が離せない超傑作戦隊モノです。

50話、全部見たらまたここに書きます。そのあとはカクレンジャー見よう。
あなたもどうだい、22年目のダイレンジャー。


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