プラン9の空飛ぶ灰皿

人間いくつになっても勉強だと、昔のえらい人がほざいてましたが、まったくそのとおり。
最近、本を読んでで衝撃的な事実に遭遇しました。
 
『プラン9フロムアウタースペース』というB級SF映画があって、世に言うクソ映画の代名詞にまでなってる超ダメダメ映画で、監督のエドウッドって人は低予算の最低映画ばっか撮ってる監督として死後に逆に有名になった。
 
そのプラン9は、「何もないけど、とりあえずゾンビとUFOががっつり全部盛りですぜ!旦那!」って感じの、志のひくーい、ストーリーもあってなきがごとしのSF映画の成れの果て。
しかもただエンタメに走れば良い物を、後半に反核反戦のメッセージが本当に申し訳程度にちょっとでてきて、これがより志の低さを強調している。
 
まずセットが、普通の映画に慣れている我々の常識を根底から揺さぶるほどショぼい。
墓石の(つもりらしき)セットは、あまりにも軽くて、ちょっとの振動で簡単にズレる。
宇宙人の通信機は、本当に空き箱で作った夏休みの自由研究の範疇にとどまっている。
 
役者も、どうしようもない演技の俳優、女優、元プロレスラーが揃い踏み。
特に凄いのは、やはり往年の吸血鬼俳優ベラルゴシだ。
なんといってもこの人、映画の撮影期間中に死んだ。
出演シーンを全部撮り終わる前に死んだので、足りないシーンがある。もちろんストーリーが繋がらない。
いくつかのシーンは、他の吸血鬼映画の素材を切り貼りして無理矢理形にすることにした。その結果、ベラルゴシは別に吸血鬼の役でもないのに、吸血鬼の格好をしている変な老人になってしまった。
でも気にしない。さすが鬼才エドウッド。
家の中にいる時は夜なのに、次のシーンでは突然ぜんぜん違う場所の道でしかも昼、でも次のシーンには夜…というまったく繋がっていない杜撰な編集でも気にしない。
鬼才は心が広い(?)のだ。
 
しかし、それでも足りないシーンがある。頭を悩ませたエドウッドは、代役を立てて足りないシーンを撮影して繋ぐことにした。
でも、当然のことだが役者の顔が違うので、吸血鬼の顔が変わるというおかしなことになってしまう。さすがのエドウッドも、そこまで無謀なことはしない。どうするべきか…。
その時だった!エドウッドの頭に神の啓示が閃いて、天才的な解決策が思い浮かんだ。
 
なら顔を隠せば良いじゃん!
 
かくして、不自然に顔を手で隠したり、後ろを向いたりしながら襲い掛かってくる吸血鬼という、意味不明のシーンが何度も登場することになった。
 
このように、あまりにもトホホなストーリー、セット、衣装、演技、編集…と、欠点をあげればキリがない最低映画の帝王に恥じない質の低さを兼ね備えているプラン9。
しかしこの映画には、さらにもう一つ有名なエピソードがある。
これが本題、空飛ぶ灰皿だ。
 
そのシーンでは、おそらくエドウッドは空飛ぶUFOを撮りたかったのだと推測されるが、明らかに灰皿にしか見えない物体がクルクル回っている。
それを吊るしたピアノ線が、じつにハッキリと、まったく臆することなく自己主張している。あー、これは隠す気、もうぜんぜんないねー!って感じだ。
そのうえセリフでは、葉巻型のUFOだ!と、まったく見当違いのことを口走る始末。
 
 
この怖るべき低質な特撮シーンは、この映画の最低っぷりを伝えるときによく使われる有名なシーンだ。
 
だけどこの間、衝撃的な事実を知った。
灰皿を2つくっつけただけだと思われていたこのしょぼしょぼのクソUFOは、なんと実は改造されたプラモデルだったのだ!
つまり、一応ちゃんと用意されたプロップ(撮影用の小道具)だったわけだ。
灰皿じゃなかった!
 
これを知った時、かなり感動した。
だってわざわざ改造して用意した小道具が、あまりにもしょぼ過ぎて、灰皿だと勘違いされてきたって逆にすごくない!?
これ、本当に灰皿を使っているよりも、さらにダメダメなパターンだと思うんですよ。
 
この事実を知った時に、あーこの映画は今後も最低映画の帝王として君臨しつづけるんだろうなー、と思った。




追記。
エドウッドはこの映画を自身の最高傑作だと信じて疑わなかった。しかし、当然のことながらこの映画には買い手がつかず、映画を営業していたプロデューサーも疲労で死んでしまい、絶望したエドウッドはアルコールに溺れるようになり、次第に映画に対する熱意を失って、貧しさの中アルコール中毒で死んだ。彼には一つも成功した作品は無い。
死後、カルトな再評価を受け、エドを敬愛するティムバートンがジョニーデップ主演で伝記映画『エドウッド』を発表したことで、ついに認知された。


デッロデロ

家の近くの建物がまた一つ無くなった。
こうしてボーッとしていると、街の変化は本当に早い。
どんどんなくなったり、にょきにょき出来上がったりする。

なくなったのは、ゴルフ場の近くにあったビルで、やっているのかやっていないのかも定かじゃない喫茶店やカラオケ屋が入っていた。

このビルは入ったこと無いけど、子供の頃からずっと注目してた。
なぜなら、喫茶店の前のショーケースに入ってるサンドイッチのサンプル(食品の形してる蝋細工ね)がすごすぎたからだ。
このビルがなくなったのは別に良いけど、あのサンプルが消えたのは一大事だ。
子供心に「えー!?これで良いの!?」ってずっと思ってた。
それから、その前を通る度に、いつもショーケースを覗いてしまうほどだった。



だって、そのサンプル・・・




(こっからグロ閲覧注意)

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実相寺昭雄追悼オールナイト

この間、ウルトラQの試写会に行ったのだが、そういえばウルトラ系の上映会に行ったのはあれが最初じゃなかった。
昔に、実相寺昭雄追悼オールナイトを見に行ったのを思いだした。

実相寺昭雄というのは、映画監督だ。
独特なATG映画(意味がわからないまま、なんとなくわかった顔して見ていた高校時代に幸あれ)とか、あとウルトラマン、ウルトラセブン、怪奇大作戦などで異色の作品を撮っていて、特撮ファンにはいうなれば神のようにあがめられている人だ。
この人の監督作品は、異色っていうか本当に変だ。
変身グッズと間違ってスプーンをかざしてしまったり、怪獣の葬式があったり、宇宙人と青年が玄関先に腰掛けて語らったり、ウルトラセブンと敵の宇宙人がちゃぶ台を挟んであぐらをかいて討論したり、女性が突然仏像に変身したりする。
あげく4畳半のアパートの屋根が開いて宇宙船が飛び出てくる始末だ。
しかも特撮史に残る名作、問題作もしっかり監督してるあたり恐るべき天才の所業である。
やっちゃいけないことをやってしまう人だったのだ。


監督は6年前の2006年に亡くなってしまったのだが、その時に池袋で追悼オールナイト上映があった。
実相寺に心酔している僕は、もちろん見に行った。

ウルトラマン関係のインタビューを読むと、「実相寺監督はすごかった」と彼を慕うスタッフの多さに驚かされる。
独特の演出手法や人柄が、多くの人に影響を与えてきた証拠だろう。
こういう影響力のある人っていうのは、死後にも何やら引き寄せてしまう力があるようだ。

僕は、この追悼オールナイトでまざまざと実相寺パワーを感じた。


まずは、夜中に池袋の映画館にたどり着いた。
会場に入ってあたりを見渡すと、ほとんどの客は中年男性で、一種特有な雰囲気が漂っている。
「若者がほとんどいないな〜。」と思いながら、番号の席に座りパッと横を見ると、
隣の隣の席が中学の頃の同級生だった

卒業してから一度も会っていないヤツだ。
まさかの再会が『実相寺昭雄追悼オールナイト』である。
しかも、別に仲良くなかったヤツだ
きまずい。

大体にして、特撮とかそんなものに興味があるタイプには思えないヤツだった。
だって、健全なサッカー部だったよな、お前!?
追悼オールナイト上映に来るっていうのは、さすがに相当なファンだろう。
しかも変な色の髪になっている。
この数年間で何があったんだ。

しかし向こうは、こちらに気づいてない様子。
僕はそっちを見ないようにして、そのまま彼には触れずに、夜を明けさせた。

しかし、いきなり驚かされる。
数年ぶりに再会した、たいして仲良くない中学の同級生と、並んで『怪奇大作戦』を見るこのシュールな状況。
わかってもらえるだろうか。

気を取り直してオールナイトの始まりは、トークショーだ。
川崎実監督が、マイクを握り自慢のトークで場を暖めている。

しかし、しばらくすると何やら前の席の方が騒がしい。
ざわざわしている。
「誰か倒れたのかな?」と思ってそちらをうかがっていると、若い女性が手を挙げて言った。

「痴漢です!!」

えーーーっ!?痴漢ーーーー!?
どよめく会場。
すっとんできた係員たちが一人のおっさんを捕まえて、連行していく。
どうやらマジで痴漢被害があった様子だ。

おっさんよ、なぜよりにもよって『実相寺昭雄追悼オールナイト』の客席で痴漢を!?

しかも、まだ会場が暗くなってすらいないトークショーの時間。
そりゃ捕まるって。わけがわからない。
なぜ、こんなわけのわからんシチュエーションを選んで痴漢行為を働いたのか。

もしかして冤罪?っていう気もしないことはない。
しかし、これはやはり、実相寺監督のシュールなオーラがおっさんの隠れたスットコドッコイな性欲に火をつけてしまったと考えるのが妥当だろう。
実相寺監督、実は大の風俗好きで、ものすごい金をつぎこんでいたらしい。
ピンク映画の監修などもてがけているし、おっさんは敏感にその辺のオーラを感知してしまったのかもしれないのだ。

こうして、仲の良くない中学の頃の友人と並びながら、深夜の映画館で痴漢が連行されていくのを眺めている、という人生で二度とないシュールなシチュエーションを作り上げたのも、きっと実相寺監督の情念が為したことなのではないだろうか。
これぞ、死してもなお続く、実相寺演出なのだ。

ちなみにこのオールナイト、30分作品とはいえ、一挙に11本も連発するという内容もなかなかヘビーな物だった。



ウルトラQプレミアム試写会に行って来た。

ウルトラQっていうのは、ウルトラマンの前に放映していた日本で最初の特撮テレビ番組だ。
初めて日本のお茶の間に、毎週怪獣やら宇宙人やらが登場した記念すべき30分だった。

で、そのウルトラQが今年で45周年ということで、それを記念してカラー化される。
そうなのだ。
白黒番組がカラーになってしまう世の中なのだ。
いやー、びっくり。

今年はそれもあってウルトラQ関連が大変にぎわっていて、イベントがあったり本もいろいろ出たりする。
特撮仲間の太平洋大内くんと見に行った開田裕二さんの『総天然色ウルトラQ展』もその一つだ。
この展覧会自体もすごく良くて、作品では表現されていなかった瞬間を、特撮以上のイマジネーションで描いたLDジャケットが良い。
とくに「ゴルゴス」と「バルンガ」が良いです。

最近のDVDジャケットというと、劇中の画像だったり、写真だったりが多いけど、
この頃のVHSやらLDのジャケットというのは、イラストレーターによる書き下ろしのイラストが多い。
それが作品世界のさらなる広がりを想像させてくれて、とても好きなんだけどなぁ。

で、いろいろウルトラQグッズもあったので北斗の拳のジードばりに「うひょひょ〜い、根こそぎいただくぜ!」とは叫ばなかったものの、二人で買いあさった。
すると購入特典で抽選があって、何気なくひいたら当選。
それが『ウルトラQプレミアム試写会』の招待券だったわけだ。

前置きが長くなったけど、行ってきました。
周りを見渡すと、おそらく当時ウルトラQを見ていた世代の人たちが中心。
トークゲストは、ゆりちゃんでウルトラマンのフジ隊員でもある桜井浩子さんと、一平こと西条康彦さん。
特撮界の顔、「せんぱ〜い」こと佐原健二さんは体調不良で病欠だった。
うーん、そろそろご高齢なだけに心配だ。

子供の頃から見続けた二人を生で見れるのは、ただただ感動だった。
西条さんはずっと客席をウロウロしていて、すぐ側を通るたび「うお〜、一平ちゃんだ〜」と思っていた。
星川航空のユニフォームを着用して歩く姿は、45年前とホントに変わらない。

肝心の本編は、ペギラという有名傑作怪獣が登場する『東京氷河期』と、ゴシックホラー調の『クモ男爵』。
ばっちりカラー化されてる。
まずはカラー化が絶妙なので、ほめます。
ほめちぎります。
これをやった外人よ、よくやった!
鮮やかなんだけど、あくまで色あせたレトロ感がある落ち着いた色調が違和感なく昭和の風景を彩っている。
これみよがしに「カラーーーーーッ!」ってほど鮮やかだったら、ちょっとウルトラQの世界には合わないだろう。
郷愁と、見やすさが融合した、良い塩梅のレトロ・フューチャー・カラーだと思う。
あと映像、音もものすごい鮮明になっている。
実際、古い不明瞭な白黒映像というだけで敬遠する人もいると思うので、多くの人に見やすくなったのではないか。

そんでこうして見ると、なんてすばらしい作品なんだろう。
もうなりふりかまわず褒めるけど、そりゃあ45年間愛されるよ、って内容だった。
CGに見慣れた今の目で見ても、想像を超えた映像が映し出される。
クモ男爵の臨場感はすごかった。
なんか知らんが、登場人物はみんなイキイキしてるし、ゆりちゃんはキュートだ。

僕は物心ついたときの最初期の記憶に、ウルトラQの『マンモスフラワー』の映像がある。
センス・オブ・ワンダーを教えてくれたのは、『マンモスフラワー』だ。

45年の時を駆けて、今でも人の心を掴む作品を作った執念と努力。
それを受け継いでいく後世の人々の努力も含めて、とってもだいすきウルトラQ。




感動の余波で描いたペギラ。


海の家のラーメンの魅力




僕は海の家のラーメンが大好きだ。
あの、何の変哲もない醤油ラーメンが。
なぜあんなに海の家のラーメンが美味しいんだろうか。
やっぱり海で泳いで、塩分を失ったこととかが影響してるんだろうか。
誰か理系の方、科学的な検証をお願いします。
僕、文系なもので・・・


僕の理想の海の家のラーメンはこうだ。

具はスタンダードに、チャーシュー、ネギ、メンマ、ナルト、そして海苔。
全部の具が控えめな量だ。
卵がはいっていないのが、海の家クオリティ。
ゆで卵が入ると、スープがにごって海の家のラーメンらしさが損なわれるので無し。
海苔の代わりにワカメというのも良いが、これ見よがしな「海」感がちょっと主張激しいので、ここは控えめに海苔でキメたい。

海の家のラーメンに求められるのはただひとつ、バランスだ。
いくら海の家とはいえ、本当にゲロまずかったらダメだ。
というかそんな物は、お店として出しちゃダメだ。
そんな物でお金を取ってはいけない。
常識だ。
しかし、すごい美味しくても問題外だ。
そんな物は海の家ではなく、ラーメン激戦区にでも出せば良い。
ラーメンマップにでも載れば良いさ。
あくまで海の家補正でプラスに転じる絶妙な普通さが重要になる。
創意工夫なんかも必要ない。
業務用のラーメンに無理やり何か加えただけの海の家の創作ラーメンは、露出してる地雷だ。
自暴自棄になっている人以外にはオススメしない。
あくまで控えめに、スタンダードに。
どれかの具が突出してはいけない。
麺も、スープも、予想を超えてはいけない。
しかし塩味だけは少し強めに。
これが鉄則だ。

そんな野に咲くタンポポのようなラーメン、それが海の家のラーメンだ!

値段は明らかに高い700円だ。
一昔前まではスタイルの良い看板娘だったんだろうな、というおばさんに1000円札を払う。
奥にいる良い感じにくたびれたおっさんが店長だ。

海の家のおっさんの共通点は、とにかくギャルに優しく、男に冷たいこと。
これは、本当どこの海の家でもそうだ。
ギャルが来ると喜んでノコノコと接客しに現れて冗談のひとつも飛ばすが、男の客だと露骨に面倒くさそれどころか奥から現れない。
「そこ物置かないでね!」「寝ちゃダメだよ!」とか、いやそうな顔で注意までしてくる始末。
リビドーに忠実なのだ、海の男は。

そして砂にまみれた椅子と机に座り、水着の冷たさを尻で感じながら、食すラーメン。
スープの最後まで飲み干して、乾き始めた体の砂を払い落とすのだ。
そこに流れるものすごいけだるい空気。
表から聞こえてくる無駄にでかい音の音楽。
虚無。

というわけで先日、昔からの友人の地元あたりの海に遊びに行った。
ここの海に一件しかない海の家のラーメンがなかなかどうして、まさに理想の海の家のラーメンだった。
ので、こんなことを書いてみた。



人生はすれちがいの連続です

・すれちがい1

この間、街を歩いていたら前のほうから少年が二人歩いてきた。
中学生くらいの男の子で、老け顔のぽっちゃりさん、というかかなりふとっちょな感じのさえないヤツだった。
なんとなく、まったくのなんとなくだが、たぶん彼はヲタクだった。
おそらく当たってる。
もう一人のほうはまったく記憶にない。
ふとっちょの印象が強すぎて、忘れた。

そのふとっちょの彼は何やら右手にエネルギーを溜めているようなポーズでこっちに向かって歩いてきていた。
表情のほうも今すぐにナッパ相手に魔閃光のひとつでも撃ち出しそうな雰囲気だ。

そしてすれ違うその瞬間、彼のつぶやきを聞いた。
彼は『暗黒の貴公子』感MAXの恍惚とした表情をしながら、こう言った。

「あ〜…右手で、全てをつぶしたい…」

びっくりしたね。
こんなあからさまに重度の中二病患ってるヤツ、久々に見たから。
友達の方もさすがに苦笑いしてた。

あー、なんかびっくりしたね。
ドキッとしたよ。



・すれちがい2

Hmountainsこと畠山けんじ(FARFRANCE)は、「I・B・M」と胸にでかく書いてあるTシャツをよく着ている。
しかも、「I」が眼、「B」が蜂になっている、わけのわからない駄洒落Tシャツだ。
デザインとしてはなかなか良い感じなのだが、胸にIBMのロゴを掲げるのもちょっと謎だ。
なぜ畠山けんじはこれに魅力を感じて購入したのか?
それに関しては、いずれ彼がそのギタープレイで説明してくれると思う。
とにかく他に着ている人も見たことが無いし、けんじが着ているのを見るたびに、どうもわけわかんねーなと思うTシャツだ。

この間、道を歩いていたら向こうからTシャツの男性が歩いてきた。
その胸には、見覚えのある蜂と眼のマークが。
彼は、畠山けんじと同じ「B」が蜂、「I」が眼のTシャツを着ていたのだ。
おー、他にも着ている人がいるんだなー、と思い、
すれ違う瞬間彼のTシャツをよく見ると、


彼の胸の字は「F・B・I」だった。

バージョン違いあるんだ!?



※ちなみに調べると、IBMの眼は「未来を見通す眼」、蜂は「蜂の忠誠心」、Mは「モラルのM」らしい。
蜂の忠誠心ってなんだよ。


イギーポップと讃美歌マン、参上!

よいこのみんな、元気にインドアしてるかい?
今日はみんなに新しいヒーローを紹介するぞ!

地球の危機に宇宙の果てからかけつけたヒーロー、その名も”イギーポップと讃美歌マン”!
来週から始まる新番組『イギーポップと讃美歌マン』にご期待ください!
応援してくれよな!

今日は一足早く、イギーポップと讃美歌マンの秘密を大公開だ!





TKBの飲み屋の店員48

TKB(高田馬場)は、学生時代からよく行く街で、友人と飲みに行く(僕は酒飲まないけど)とかになると大抵高田馬場だ。
個人的にひいきにしている店が2つあって、一軒は学生時代に通って狂ったように80円のコーラを飲みまくってた安ーーーい店と、もう一軒は大変料理が美味しくて、現在進行形で狂ったようにコーラを飲みまくってる落ち着いた雰囲気の店だ。

この間、その落ち着いた方の店に行ったら、『キムチポッカ』という見慣れない商品があった。
『キムチ』も別にあるし、『モロキュー』とか『カクテキ』も別にある。
気になったので、「このキムチポッカってなんですか?」とオーダーを取りに来た店員に聞いた。
そしたら、その女の若い店員は、「なんでわたしにそんなこと聞くの・・・とにかく本当に面倒くせー」というのをものすごく完璧に表情だけで表現しながら、

「なんか・・・キムチを使った・・・とてもおいしい物ですよ」

と驚異的なやる気のない説明を口にした。
しかも、露骨に眉間にしわをよせて「もう絶対それ以上聞いてくるなよ、とにかく本当に面倒くさいから・・・」という感情を余すところなく表現してきたので、怒りを通り越してものすごく面白かった。
なんか清々しく笑えてしまった。
あんまりその店員が露骨にウザがっているので、なんか面白くて『キムチポッカ』を注文した。
なんか説明の難しい料理なんだろう、一応「とてもおいしい」と言ってるわけだし。

しばらくしたらその店員がやってきて「キムチポッカでーす。」と言いながら、普通の豚キムチを置いて行った
いや、言えよ
一言、豚キムチと。


もう一軒の安い居酒屋でも店員に思い出がある。
何人かでその店で『遊戯王』の話をしていた。
一世を風靡した大ヒット作だから、みんななんとなくは覚えているけど、細部が曖昧だ。
話の流れで、『暗黒騎士ガイア』と何かを融合させると、『竜騎士ガイア』になるんだけど、それが何かわからなくなった。
「あー、なんだっけー」とみんなで他愛もなく盛り上がっていると、そろそろ閉店の時間になった。
「なんだっけなー」と言いながら会計を済ませて席を立とうとすると、テーブルを片しに来た小太りの若い男の店員が振り向きざまに、ここぞ!とばかりにものすごくドヤ顔で言い放った。

「カース・オブ・ドラゴンです!!」

一瞬全員が何が起きたのか理解できなかったが、やがてその店員が遊戯王の疑問に答えてくれたことに気づき、
「あ・・・あぁ、ありがとうございます!」
と言いながら店を出た。

そして、店の外で顔を見合わせながら
「アイツ、よほど言いたくてたまらなかったんだろうなぁ・・・」としみじみつぶやきあったのだった。


スパムメール

僕たちバンドとバンドをつないでくれる職業(?)に、イベンターというのがある。

対バンしたら何か広がりがあるだろうと考えたバンドをいくつか集めてイベントを組み、バンドはイベントとの相乗効果で客を集めたり、ノルマという形で協力し、新しいお客さんに演奏を見てもらう。
がんばって親切に、すごく簡単に書くとこういう感じで、昔から今までオワリカラも大小東西南北様々なイベンターに世話になっている。
 
彼らを通して出会ったお客さん、バンド、スタッフは数え切れず、本当にバンドの血肉になっている。
しかし、今日書くのは、僕がイベンターの皮をかぶった集金屋と勝手に思っている連中のことだ。
 
明らかに怪しいイベンターからのスパムメールというのは、バンドマンなら一度は経験があるはずだ。
 
ある日突然メールが送られてきて、中にはイベント出演の依頼の文章とともに、日程と会場とノルマが何件も羅列されている。
そして連絡先とともに、興味がある日程で連絡ください、と書いてある。
 
イベントの内容にもまったく触れず、割高なノルマが列挙されている。
つまりはノルマとしてお金を集めることだけが目的としか思えず、送り主の会社名でネット検索してもHPのひとつも出て来ず、怪しさマックス、ある程度バンドの知識がある者ならば、即削除ゴミ箱行き確定のメールである。
 
しかし、このメールのターゲットはおそらくまだバンドを始めたばかりの高校生とかで、まだライブハウスのこともよく知らないボーイガールが「ライブハウスでライブがやれるんだ!」と、わけのわからないそのライブイベントに金を払って出演するのだ。
いや、実際にそういうボーイガールに会ったことはないが、こういうメールがいつまでも絶えないのは、実際にそういうバンドがいるからだろう。
 
もちろんこのメール自体には、法的に何の問題もないと思う。
 ただ、好き嫌いで言うと、僕はこの手のメールが大嫌いだ。
そのメールの送り主に音楽やライブイベントへの熱意が少しでもあるか、なんてことはメールを読めばさすがの僕にだって感じられる。
「集金屋はよそでやれ。」と罵倒してやりたい気持ちにかられる。
 
その気持ちは昔からなのだが、なぜ今突然このメールに憤ってるのかと言うと、
今度の震災に乗じた新手の内容のメールが届いて、それがもー最悪で腹立たしいのだ。
 
震災から少しした頃、会社名こそ違えど日頃からこの手のメールを送ってくる会社と明らかに同じ文体で、
「この度の震災を受けて、寄付を目的としたチャリティーライブをやります。会場と日程は〜(10箇所ほど羅列されている)。どのライブもチケット代は500円で、その収益はすべて寄付します。」というメールが届いた。
これだけなら、趣旨はじゅうぶんわかる。
自分の音楽が直接寄付につながる…興味が湧く人もいるだろう。
 
ただ、すごいのがここからで、
「チケット代は500円で収益はすべて寄付します。
ただしバンドには参加費として2万円〜3万円を頂きます。」
 
ちょっと待て!
なんだその不透明な参加費!
これ、お前らにとってはこれっぽっちもチャリティーじゃないじゃん!
チャリティーに乗じてめっちゃ利益出してるじゃん!
 
よく考えろよ。
そんな金払うなら、それ寄付するだろ!
 
これは、やっちゃいけないだろ。本当に。
というわけで、ますますスパムメールが嫌いになったのでした。

「悪い男はモテる」を見た。

「悪い男はモテる」ってやつ。
結構まことしやかに言われてるやつで、まあ実際結構そうなんだろーなーと思うんだけど、
でも実際に具体的にそういう場面に出くわすことって少ない。
「あいつ人3人も殺してんのに、彼女8人いるよ。本当悪いやつはモテるよなー。」とか。
ないから。
「あいつ有名な幼女誘拐犯だけど、近所のマダムにすごい人気あるんだよねー。」とか。
ないから。

先日、吉祥寺からバスに乗って発車を待ってたら、20代くらいのカップルが乗って来た。
女のほうはわりと普通の美人な女性なんだけど、男の方がもう見た目から悪い。
絵に描いたような、『クローズ・ゼロ外伝』って感じの(読んだことないけど)ルックスで、「僕悪いです。」と全身で訴えてるような人。

そのクローズゼロが乗車してきたのが発車の直前で、最終バスだったから車内にはそれなりに人がいたんだけど、そいつが席についてから思い出したように立ち上がって

「ちょっとトイレ行ってきて良いっすか?」

と授業中の小学生のようなことを言い出した。
えー!?この状況でトイレいくかー、と車内も凍りついた。
でもまぁトイレ本当に我慢できない可能性もあるから一概になんとも言えないけど。

車掌もさすがに驚いた様子で
「良いですけど、発車まで三分しかないよ。時間が来たら発車しますよ。」

そりゃそうだ。一人のトイレのために公共のバスが待ったりはしないよな。

「あ、そーすか。大丈夫っす。」

って言いながら、クローズゼロはバスを降りてった。
あ!行くんだ!?そっちの大丈夫なんだ!?
どう考えても三分じゃトイレにはたどり着かないし、大体吉祥寺駅のトイレは改札の中だぞ。
大丈夫じゃないぞ。
と多分、車内の全員が心の中でつっこみを入れた。

案の定、クローズゼロはしばらく帰ってこなかった。
発車時刻を過ぎてもさすがの車掌も待っていた。
だってそいつ彼女を車内に置いてってんだもん。
脅しみたいなもんだよ。
さすがに彼女を乗せたままそいつだけ置いていくのは気がひける、と思うよ。

で、数分遅れてきたクローズゼロは、特に悪びれた様子もなく着席。
バス発車。

その後の女とクローズゼロの会話を、僕は聞き逃さなかった。

「トイレ行けたの〜?」

「あ、改札の中で行けなかったわ。
でも大丈夫、ぜんぜん我慢できっから。」


なら行くなよ!!!
悪ッ!!!!


悪い、悪いぞクローズゼロ。
しかし、女はなぜかそこでクローズゼロにメロメロ。

「も〜、クローズゼロったら〜。」

とふんぞりかえるクローズゼロの腰に手を回してアピールしだした。
以降いちゃいちゃ・・・。
目に見えてモテてる様子だ。

「悪い男はモテる」。
その片鱗を垣間見た、深夜のバスであった。


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